ピチカート・ファイヴを海外で売った“伝説の呼び屋” 海外展開に何が必要か

経済 日経トレンディネット 2025年05月29日 02:01
ピチカート・ファイヴを海外で売った“伝説の呼び屋” 海外展開に何が必要か

日本のアーティストが海外に活躍の場を広げている。今では人気アーティストが当然のようにワールドツアーを実施するが、この海外展開に1990年代から取り組んできた人物がいる。業界では“伝説の呼び屋”とも呼ばれるプロデューサーの麻田浩氏だ。96年には米国で開催されている「サウス・バイ・サウスウエスト」で、日本のアーティストを出演させるショーケースイベントを企画して実現、これまでに200組以上の日本人アーティストを米国に送り込んだ。日本のアーティストが海外に展開して、ビジネスを拡大するためには何が必要なのかを聞いた。

 サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)は毎年3月に米テキサス州で開催されているビジネスカンファレンスで、期間中IT関連、クリエイティブ関連、音楽関連などのイベントが開催される。麻田浩氏が企画して立ち上げた日本のアーティストのショーケースライブ「SXSWジャパン・ナイト(Japan Nite)」は、日本人アーティストが米国に進出するためのチャネルを広く日本の音楽業界やアーティストに提供してきた。

 これまでにLOVE PSYCHEDELICO、17年に活動を停止したロックバンドのチャットモンチー、氣志團など新人、ビッグネームにかかわらず多数の日本人アーティストが出演している。

 麻田氏は、そのチャネルを利用し、自身がマネジメントするアーティスト、ピチカート・ファイヴを米国に売り込み、成功した実績を持つ。現地レーベルと契約し、海外でのCD売り上げ拡大に結び付けたのだ。海外への本格的な日本人の進出が困難な1990年代、海外進出はメディアを通じて海外公演のニュースを報道してもらうことで、日本国内でCDを売るための手段であった。そんな時代に海外でCDセールスをあげ、SXSWジャパン・ナイトというイベントをつくった功績は大きい。

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