玩具メーカーのピープルは2025年5月、1歳児向け知育玩具シリーズ「1curiosity(ワンキュリオシティ)」を発売した。19カ国で子どもの好奇心を観察し、分析結果を基に1歳児が夢中になる3種類の玩具を開発。特徴は「遊び方を定義していない」こと。子どもの好奇心に応じ、自由に遊べるようにした。英国や台湾でも展開している。
「1curiosity」シリーズの第1弾商品は、「カラ・クル」「フム・フム」「モギ・モギ」の3種類をラインアップ。「カラ・クル」は回転ラック型、「フム・フム」はバスケット型、「モギ・モギ」はトレー型で、付属品のボールや眼鏡、チューブなど日用品を摸したアイテムを出し入れできる構造となっている。素材はいずれもプラスチックやシリコーンなどで、1歳児が抱えられるほどのサイズだ。
同シリーズの開発は、海外での子どもの観察をきっかけに始まった。ピープルは、1982年に玩具事業を開始して以来、徹底して子どもの行動や遊ぶ様子を観察しながら商品開発をしている。
40年以上にわたって培ってきた独自の知見をさらに深めていくために、2022年から国内だけでなく、海外でも子どもの観察を開始。米国やカナダ、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、中国、タイなど19カ国で家庭訪問やインタビューを実施したところ、1歳児の好奇心には共通点があることに気付いたという。
例えば、ティッシュペーパーを引き抜き続けるいたずらは、ほとんどの国の1歳児にも見られるものだった。
ピープル 1curiosity開発担当の平井祐喜子氏は「ほかにも、握りやすいサイズの日用品の容器を好み、一度手にするとなかなか手放さなかったり、大人のまねをしてスイッチを回したり、掃除機をかけようとしたり、共通事項がいくつもあった」という。
そこで同社は1歳児の好奇心をテーマに観察を深掘りし、世界での販売を見据えて1curiosityシリーズの開発に着手した。
まず、1歳児が興味を持つ行動やアイテムを洗い出し、それらの分析から取り組んだ。例えば、「なぜ、1歳児はティッシュペーパーを引き抜くことが好きなのか」という問いを立て、あらためて1歳児の観察を実施。