ポルトガル政府は同国の海域で、洋上風力発電の開発事業者を決める入札を初めて実施する。4海域で出力200万キロワット分の洋上風力を開発する。5月に来日したポルトガル投資貿易振興庁のリカルド・アロージャ総裁が日経ビジネスの取材に応じ、「10月までに入札のルールを公表する。日本企業の投資も歓迎する」と述べた。
ポルトガル政府は国内の洋上風力拡大を目指し、投資を誘致している。将来はポルトガル内で洋上風力の発電能力を1000万キロワットまで高める目標だ。まずは200万キロワット分の入札について10月までにルールを公表する。足元でも日本を含む海外企業が関心を示しているという。
日本のエネルギー大手は欧州の洋上風力事業に参画しており、ポルトガルも投資対象として検討する可能性がある。発電大手のJERAは23年にベルギーの洋上風力大手を買収したほか、英石油大手BPと洋上風力事業を統合する計画だ。Jパワーや関西電力は英国沖の洋上風力発電所に出資している。
一方で洋上風力を巡っては建設コストの増加が重荷となっており、洋上風力最大手であるデンマークのオーステッドなど関連企業の業績が振るわない。アロージャ氏は「ポルトガルの洋上風力への投資について、安定性や予見可能性を提供したい」と語り、「そうした(厳しい)市場環境の中でも、競争力があるものになるだろう」と強調した。