1914(大正3)年に建てられた「本宮映画劇場」(福島県本宮市)で6月7、8両日、開館111年を記念して映画「ローマの休日」(118分)が71年ぶりに上映される。上映後には、ポスターやカーボン式映写機が当時のまま残された映画黄金期の空気を今に伝える館内の見学もできる。定員は各日50人。
本宮映画劇場は、当初は芝居や浪曲(浪花節)を上演する舞台兼公会堂の「本宮座」として建てられた。やがてスクリーンが常設されて地元で愛されてきたが、テレビの普及などに伴う映画産業の斜陽とともに63年に一度は閉館。しかし、2代目館主の田村修司さん(88)はその後も館内のメンテナンスを続け、現在は不定期で上映会などを開催している。
オードリー・ヘプバーンが主演する「ローマの休日」は国内で公開された54年、本宮映画劇場でも上映された。今では「名作」と言われる同作だが、同館での当時の上映では客も少なく、修司さんは「いつか再上映したい」と日付だけを空白にした上映会のポスターを準備していたという。
同館の3代目として活動する娘の優子さんは「場内いっぱいのお客様と鑑賞し、111年をお祝いできたらうれしいです。デジタル上映が一般的な今、フィルムでのおまけ上映もございます。映画館ならではのぬくもりを楽しんでください」と呼びかけている。
鑑賞料1000円。6月7、8両日ともに午後2時~4時半。予約は同館のメール(motomiyaeigeki1914@gmail.com)。問い合わせは同館(090・4042・3464)へ。【岩間理紀】