「酒井さんはAI(人工知能)との一致率が高い」と大垣九段は感心した。AIが示す候補手のどれかと一致しているという意味だ。最近は棋士を評価する定番にもなっている。
昨譜は黒211まで見ていただき、細かいながらも黒リードがはっきりしたと述べた。ただそれはAIで検証してのことで、昔ならもっとぎりぎりにならなければ分からなかっただろう。午後5時19分、黒265を見て本木が投了を告げた。2目半前後の差だった。
左上は代表的なAI定石で、黒39と動き出したことから本局のストーリーが始まった。最も印象に残る一手は白52(参考図の白1)だ。白40と抵抗したときから用意されていた手で、なんとも軽妙で味わい深い。