【ロンドン=黒瀬悦成】トランプ米大統領がデンマーク領グリーンランドを領有する意向を表明している問題で、欧州諸国は14日、グリーンランドへの軍部隊派遣を続々と発表した。トランプ氏が「北極圏の安全保障の確保」を領有の理由に掲げていることを踏まえ、欧州諸国はグリーンランドの防衛強化に向けて部隊を送り、領有には軍事力行使も辞さないとするトランプ氏の機先を制したい考えだ。
デンマーク政府とグリーンランド自治政府は14日、北大西洋条約機構(NATO)の同盟諸国と緊密に連携し、グリーンランド領内および周辺地域での軍事的プレゼンス強化を開始したと明らかにした。
デンマーク国防省の声明によると、複数のNATO加盟国と合同訓練を実施し、「欧州と環大西洋地域の安全保障に資するよう北極圏の拠点の強化」を目指す。各国から艦船や航空機、地上部隊が参加し、グリーンランドの枢要インフラの防護などに向けた訓練を実施するという。