世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級タイトルマッチは15日、横浜BUNTAIで行われ、同級2位の岩田翔吉(帝拳)が王者のノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)を8回1分33秒、3―0の負傷判定で破った。昨年3月に世界ボクシング機構(WBO)同級王座を失って以来の王者に返り咲き。ノックアウトは初防衛に失敗した。
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「ニューチャンピオン」の掛け声とともに、レフェリーに右手を持ち上げられた岩田は、にこやかな表情を浮かべた。昨年3月、WBOライトフライ級王座から陥落。「負ければ終わり」と覚悟を決めて上がったリングで、今度はWBCのベルトを手にした。「必ず、はい上がりたいと思っていた。一人では絶対に返り咲けなかった」と周囲への感謝を口にした。
過去15勝のうち12試合がKO勝ちと、軽量級ではパンチ力が際立つボクサー。ただアウトボクシングに徹してきた相手をつかまえられずに敗れた1年前の反省から、「足を止めないボクシングをずっと練習してきた」。中学や高校時代の持ち味を取り戻し、戦術幅を広げて世界戦のリングに戻ってきた。
この日はミニマム級で16回防衛の実績を持つタイの世界2階級制覇王者をフットワークで翻弄。一本調子にならぬよう、時には打って出て、6回にはロープ際に追い詰める場面もあった。相手の負傷により、8回途中で打ち切られたが、進化を印象づけた岩田は「やりたかったこと、やるべきことをやれた」と満足げに話した。(奥村信哉)