上方歌舞伎の復興と継承に大きな功績を残した四代目坂田藤十郎(1931~2020年)の七回忌を追善する顕彰祭が3月28日、ゆかりの大阪・高津宮で催された。中村鴈治郎、中村扇雀、中村壱太郎、中村虎之介の4人が参列し、故人の遺徳をしのんだ。
藤十郎は二代目鴈治郎の長男として生まれ、41年に二代目扇雀の名で初舞台。53年に初演した「曽根崎心中」のお初は、生涯の当たり役となった。その後、近松門左衛門作品の研究の場として「近松座」を結成。90年の三代目鴈治郎襲名を経て、05年に江戸時代から途絶えていた上方の大名跡、藤十郎を四代目として継いだ。
3日に幕を開ける大阪松竹座さよなら公演「御名残四月大歌舞伎」では、昼の部(午前11時)で「夕霧名残の正月」、夜の部(午後4時15分)で「河庄」が七回忌追善狂言として上演される。