ミャンマー議会で3日、新大統領を選ぶ投票が行われ、ミンアウンフライン前国軍総司令官(69)が選出された。2021年2月の国軍によるクーデターで国軍トップとして実権を握ったミンアウンフライン氏は、国家元首の大統領となる。憲法では任期は5年。国軍は新政権発足を「民政移管」だと主張しているが、今後も実態として国軍支配が続く。
ミンアウンフライン氏は3人の候補者の中から選出され、落選した2人は副大統領になる。現職の軍人は大統領になれないため、国軍は先月30日、ミンアウンフライン氏の国軍総司令官退任を発表しており、同氏の大統領選出は確実視されていた。
ミャンマーでは、軍事政権主導で昨年12月から今年1月にかけて総選挙が行われたものの、20年の前回総選挙で圧勝した民主派政党、国民民主連盟(NLD)はクーデターで解党されており、議会の大半は親軍派で占められる。NLD指導者のアウンサンスーチー氏らは拘束されたままだ。(岩田智雄)