神戸市立医療センター西市民病院(神戸市長田区)は3日、令和6年5月に実施したCT検査で肺がんを見落とす医療事故があり、神戸市内の70代女性患者が死亡したと発表した。
同院によると、女性は自宅階段からの転落による外傷診断のため、同病院の整形外科を受診。撮影したCT画像には右肺に約37ミリの腫瘍の影が写っていたが、放射線科医がこれを見落とし、整形外科医による確認も不十分だった。
昨年10月に大量胸水で再受診した際、同部位の肺がんがステージ4まで進行しており、手術による根治が困難な状態になっていたという。女性は化学療法などを施されたが同年12月に亡くなった。同院は過失を認めて遺族に謝罪。具体的な補償内容などについては「現在検討中」としている。
同院は今後、放射線科医と各診療科医師によるダブルチェックの徹底やAI読影支援ソフトの活用を強化し、再発防止を図るとしている。