ミニマム級の世界王座陥落から3年。再びチャンピオンを目指した谷口は2団体統一王者のサンティアゴに屈し、世界2階級制覇はならなかった。くしくもこの日は2016年のプロデビューから10年の節目。「期待していただいたのに申し訳ない。負けてしまいました」とうなだれた。
巧みなアウトボクシングを得意とするサンティアゴは昨年、岩田翔吉からWBO、高見亨介(ともに帝拳)からWBAの王座を奪取した難敵。谷口は「追いすぎないのが大前提」と深追いを避け、1回は相手が出てきたタイミングで効果的にボディーブローを打ち込む場面もあった。
ただ5回、自身が前に出たタイミングでカウンターを浴び、リング上ででんぐり返ってダウンを奪われた。「もったいない。勝負のポイントだった」と谷口。試合運びに余裕の生まれたサンティアゴのリズムを最後まで崩せず、0-3の判定負けに「序盤、思ったよりやりやすいと感じたが、今思えばそこから策にはまっていたのかな」と悔やんだ。
すでに32歳。今後について聞かれると「負けたばっかりで何も考えていない。真っ白です」と天を仰いだ。(奥村信哉)