乗客106人と運転士が死亡、562人が重軽傷を負った平成17年のJR福知山線脱線事故から25日で21年になるのを前に、事故の負傷者らでつくる「負傷者と家族等の会」(空色の会)が4日、記憶の風化を防ぐため「空色の栞(しおり)」計約4千枚を仕上げた。栞は近く川西池田駅(兵庫県川西市)をはじめ、JR福知山線内の6駅などに置かれ、利用者らに使ってもらう。
同会は、21年から事故発生当日の「青空」をテーマにした栞を配布しており、今回も集まったメンバーらが栞にリボンを通す作業に取り組んだ。
23年以降は、1両目に乗車して負傷した福田裕子さん(42)がイラストを担当。栞の表にはメンバーが旅行で訪れたい場所をイメージした森や湖、青空が描かれ、裏には「あの日を決して繰り返すことなく安全で安心な社会をみんなで育んでいきたい」とのメッセージが記されている。
福田さんは「栞を見て気を付けるきっかけにしてくれたら、今後、事故が起こらずに済むかもしれない。安全について考えるいい機会と思ってもらえれば」と訴えた。