天安門事件の写真撤去、英国統治の説明削除…香港歴史博が改装、中国との「一体化」宣伝へ

国際 産経新聞 2026年04月05日 16:36
天安門事件の写真撤去、英国統治の説明削除…香港歴史博が改装、中国との「一体化」宣伝へ

香港の歴史博物館で1日、常設展が約5年半ぶりにリニューアルオープンした。香港政府が1989年の天安門事件に関する写真を撤去し、英国統治の歴史の説明を大幅に削除した。愛国主義や中国本土との一体化を宣伝する狙いがありそうだ。

新しい常設展の導入部のテーマは、香港と中国本土のルーツが同じであるという意味の「同根同源」だ。香港の出土品を展示し、数千年前の本土の文化と関連があるとした。終盤の動画は、新型コロナウイルス流行時の中国政府の支援に言及し「祖国の後ろ盾の下で世界とつながり、香港は美しい明日に向かっていく」と結んだ。

天安門事件直前の89年5月、香港では100万人以上が中国の民主化運動を支援するデモを決行。その写真や、天安門広場でのデモの様子を写した動画も姿を消した。事件の呼称も、香港で一般的に使われる「六四事件」から中国政府が公式文書で使用する「政治風波(騒ぎ)」に変更した。(共同)

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