京都府南丹市立園部小の安達結希(ゆき)さん(11)の行方が分からなくなってから、6日で2週間が過ぎた。現場はどんな場所なのか。安達さんが姿を消したのと同時刻に、記者が足跡をたどった。
安達さんが父親の車を降りたとされる場所から、小学校の校舎までは、校庭を挟んで100メートルほどしか離れていない。
行方不明になった卒業式の日、安達さんは校舎に現れなかったため、記者は逆方向に歩いてみた。午前8時に学校から坂道を下り、国道に出ると周囲は住宅街になっていた。西にしばらく進んで園部川を渡ると、府道沿いに田畑が広がり、人通りはほとんどなくなった。ただ車は頻繁に行き来しており、子どもが1人で歩いていたら誰かが気づきそうだ。
安達さんのリュックが見つかったのは、学校から北西に約3キロ離れた山中の峠道だった。自宅とはまったく別方向の山間部だ。
この場所までは、記者の足で学校から約50分かかった。小学生だと1時間以上かかるだろう。
峠道は、途中から車が1台通るのがやっとの狭い道幅に。急勾配の場所も多く、草木が生い茂っているため日中でも薄暗い。携帯電話の電波も通じなくなった。
近くに住む70代の女性は、この峠道を何十年も通っていないといい、「地元の大人でも怖くて行かない場所。シカやイノシシしかいない」と話す。
安達さんの母親と同級生だったという吉田高樹さん(33)は「両親ともにつらいだろうし、必死だと思う。自分も子どもが3人いるので、もどかしい」と心配そうに話した。【安徳祐、川地隆史】