【ワシントン=杉本康士】トランプ米大統領は5日、イランのエネルギーインフラに対する攻撃を行うと警告していた期限を24時間延期し、米東部時間7日午後8時(日本時間8日午前9時)にすると明らかにした。ロイター通信によると、米国とイランを仲介するパキスタンは、即時停戦とホルムズ海峡の開放を含む2段階の交戦終結案を双方に提示した。
トランプ氏は5日、米紙ウォールストリート・ジャーナルにインフラ攻撃の期限を7日夜まで延ばすと説明し、それまでにイランが事実上封鎖しているホルムズ海峡を開放しなければ「イランは国中の発電所と橋を失う」と強調。FOXニュースには、交渉が不調に終わった場合は「イラン産原油を分捕る」ことを検討すると語った。
トランプ氏は、6日午後1時(同7日午前2時)に記者会見し、イラン情勢についても説明する見通し。
ロイターによると、パキスタンは、バンス米副大統領とウィットコフ和平交渉担当特使、イランのアラグチ外相と協議を続けている。パキスタンの交戦終結案は、双方の即時停戦とイランによるホルムズ海峡の開放後、15~20日間をかけて包括的合意を策定する2段階の内容だという。
イラン高官は6日、一時停戦による海峡の開放には応じないとした上で、提案を検討しているとロイターに語った。
米ネットメディアのアクシオスも5日、米・イランなどが45日間の停戦を含む2段階の和平プロセスを協議していると報道。イランのガリバフ国会議長は5日、「唯一の解決策はイラン国民の権利を尊重し、危険なゲームを終わらせることだ」とSNSで述べた。
米イスラエルとイランの交戦は続き、ロイターによるとイランは5日、バーレーンとアラブ首長国連邦(UAE)の石油化学施設を攻撃。イランでは6日、首都テヘランなどに攻撃があり、北部コム州で5人が死亡した。