女子ゴルフの富士フイルム・スタジオアリス女子第1日は10日、埼玉県石坂GC(6580ヤード、パー72)で行われ、ツアー2勝目を目指す25歳の稲垣那奈子が7バーディー、ボギーなしの65で回り、単独首位発進した。
少し前までの稲垣はどん底だった。「何をやっても悪いイメージ。ショットもどこに行くか(分からず)、距離感も全くよくなくて」とお手上げ状態。今季は開幕から5戦して予選落ちが4度、2戦目の台湾ホンハイ・レディースの2日目にはプロ入り後ワーストの88と大たたきし「コテンパンにやられて」と落ち込んだ。
そんな不調がウソのようにこの日は別人だった。1番(パー5)、ピンまで45ヤードの3打目を絶妙なアプローチで2メートル、続く2番(パー3)はショットのさえでピンそば2メートルに付けて連続バーディー。12番(パー5)では90ヤードを48度のウエッジで50センチにべたピンさせるなど初日はボギーなしの7バーディー。コースレコードタイの65をマークした。
覚醒には理由があった。昨年、リゾートトラスト・レディースで初優勝。さらに高みを目指してオフに筋力トレを導入し、飛距離がアップした。今大会直前にはショットのバラつきが「体に付いた筋力とスイングがまだ合っていなかった」と気付き、微調整してビッグスコアにつなげた。
「まだ自信を持てる感じではないけど、ちゃんと地に足をつけてやりたい」という稲垣に笑顔が戻った。(清水満)