北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は10日、訪朝した中国の王毅共産党政治局員兼外相と平壌で会談した。中国国営新華社通信によると、金氏は、国際情勢が急速に変化する中で、中国と関係を深化させることは北朝鮮の「揺るぎない意思であり、既定の政策だ」と強調した。中国側と「戦略的意思疎通」を深め、ハイレベルの往来を強化することに意欲を示した。
金氏はまた、中国が台湾問題などで主権や領土の一体性を守ることを、「断固として支持する」と述べた。
王氏は、「変動が絡み合う国際情勢」に直面する中で、中朝両国が「各自の主権や安全、発展の利益を固く守る」ことや、重大な国際、地域問題で意思疎通や協調を強化することを訴えた。昨年9月に金氏が訪中して習近平国家主席と会談したことに触れ、「両党、両国の最高指導者の重要な共通認識をともに実行し、交流や往来を密接にし、実務協力を促進したい」と訴えた。
王氏はこれに先立って9日、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相とも会談した。中国外務省によると、両外相は、両国の関係強化をさらに促進することで一致した。中国外務省は「現在の国際、地域問題について深い意見交換を行った」と発表。具体的な内容には触れていないが、イラン情勢や5月に予定されるトランプ米大統領の訪中などについても協議したとみられる。
王氏は、中朝友好協力相互援助条約締結から今年で65年を迎えることに触れ、それに合わせてハイレベルの往来など対話や実務協力を密接にすることに意欲を示した。
中国外相の訪朝は2019年9月以来。19年の訪朝で金氏との会談は伝えられなかった。(北京 三塚聖平、ソウル 時吉達也)