捜査方針撤回「現場に伝えられず」 大阪府警4課の暴行公判、元巡査部長が供述

社会 産経新聞 2026年04月13日 18:42
捜査方針撤回「現場に伝えられず」 大阪府警4課の暴行公判、元巡査部長が供述

風俗スカウトグループ「ナチュラル」の関係先を家宅捜索中に捜査対象の男性を暴行したとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた大阪府警捜査4課の元巡査部長、鈴木貴士被告(36)の論告求刑公判が13日、大阪地裁(水落桃子裁判官)で開かれた。検察側は拘禁刑1年を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は24日に言い渡される。

検察側は論告で、被告らは押収したスマートフォンのロック解除のパスコードを男性が明かさなかったことを理由に暴行したと指摘。暴力による黙秘権の侵害にもあたり、「正当化できる余地はない」とした。

一方で被告は求刑に先立って行われた被告人質問で、現場の捜査員らはロック解除が捜索の最大の目的だと認識していたと説明。実際にはそうした捜査方針は捜索前に撤回されていたが、「現場には伝えられていなかった」と述べた。

事件を巡っては当時の捜査員6人が起訴され、うち2人の有罪が確定。府警は1月、計12人を懲戒処分とした。鈴木被告は停職6カ月の懲戒処分を受け、その後、依願退職した。

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