NHKモスクワ支局の女性支局長が今年に入り、通常の人事異動とは異なる形で日本に帰国していたことが15日、NHKや政府の関係者らへの取材で分かった。関係者によると、NHKモスクワ支局を巡っては、ロシア人の取材協力者が露捜査当局に国家反逆容疑で拘束される問題が発生。NHKは支局長ら日本人スタッフも拘束される恐れがあると判断し、帰国させたという。
NHK広報局は産経新聞の取材に対し、「職員個人の情報や取材・制作に関わる動向・体制などについては、従来お答えしていません」と回答した。
関係者によると、NHKは今年、ロシア国内で取材協力者が拘束されたことを受け、支局長ら日本人特派員に第三国への出国を指示。支局長は第三国から日本に帰国した。部下の特派員1人は後にモスクワに戻った。
露外務省が公開する登録済み外国メディアの支局長リスト(3月時点)には、女性支局長に代わり部下だった特派員の氏名が記載されている。
NHKでは1月、イランでテヘラン支局長が現地当局に拘束される問題が発生。4月に保釈されたが、治安に関する罪での裁判を控えていることを理由に出国は認められていないと伝えられている。