藤井聡太王位への挑戦者に決まった、永瀬拓矢九段32歳ってどんな人? 王位戦7番勝負は7月5日に開幕

文化・エンタメ 東京新聞 2025年05月22日 21:50
藤井聡太王位への挑戦者に決まった、永瀬拓矢九段32歳ってどんな人? 王位戦7番勝負は7月5日に開幕

 将棋の伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦(東京新聞主催)の挑戦者決定戦が22日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、午後8時、先手番の永瀬拓矢九段(32)が佐々木勇気八段(30)に125手で勝ち、藤井聡太王位(22)=竜王・名人・王座・棋聖・棋王・王将=への挑戦権を獲得した。

王位挑戦が決まった永瀬拓矢九段  

 永瀬九段が王位に挑むのは初めて。永瀬九段は1992年生まれ、横浜市出身。安恵照剛八段門下。2004年、6級で奨励会入会。2009年に四段となり、プロデビューした。

 八大タイトル獲得は叡王1期と王座4期。藤井王位の研究パートナーとしても知られ、現在、名人戦7番勝負で藤井名人に挑戦中でもある。藤井王位との公式戦の対戦成績は9勝25敗。

 王位戦7番勝負は7月5日に愛知県小牧市で開幕し、全国を転戦する。

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◆納得いくまで研究する求道者 永瀬九段

 「今回は絶好の機会なので頑張りたい」。22日の「伊藤園お〜いお茶杯第66期王位戦」挑戦者決定戦で勝利し、藤井聡太王位との7番勝負に向けて意気込みを語った。

王位戦の挑戦者に決まり、記者の質問に答える永瀬拓矢九段

 叡王1期、王座4期獲得の実力者。現在も名人戦7番勝負で藤井名人に挑戦中。王位戦は2020年、挑戦者決定戦で、当時七段の藤井王位に敗れており、今回が初挑戦。それだけに、「挑戦を決めることができてよかった」。

 自身で納得がいくまで局面の追究を続ける求道者だ。対局に向けた入念な準備は他の追随を許さない。常に研究会をしている棋士として知られ、タイトル戦のために移動する朝であっても、研究会を行うことがあるという。

 この挑戦者決定戦は、4月以降で14局目の公式戦だった。勝ちまくっている棋士の証しとも言えるが、「時間がなく、少しでも体を休めたい」と思わず本音もこぼれる。

 多忙さのやりくりで、お手本にしているのは藤井王位の立ち居振る舞い。「過密スケジュールでも言い訳をせず、全力を尽くしている。私も見習いたい」。7番勝負では対局に集中し、内容の良い将棋を目指す。(森本孝高)

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