<華宝塚>ときめき 持ち続けたい 月組・鳳月杏

文化・エンタメ 東京新聞 2023年10月26日 08:10
<華宝塚>ときめき 持ち続けたい 月組・鳳月杏

  月組公演「フリューゲル-君がくれた翼-」(11月19日まで、東京宝塚劇場)は、ベルリンの壁崩壊直前のドイツが舞台。東独の軍人ヨナス(月城(つきしろ)かなと)と西独のスター・ナディア(海乃美月)の恋を軸に、東西統一を目指す市民を描く。惹(ひ)かれ合う2人を監視する東独秘密警察のヘルムートを演じる。

 作・演出の齋藤吉正からのリクエストは「コンピューターのような男」。人としての優しさや温かさがなく、冷静に現実を見詰める冷たい人物-と捉え、目線の配り方など立ち居振る舞いで「つかみどころのなさ」が出るように心がけた。共感しづらいキャラクターだが「その国のためにと考えていて、(ヨナスとは)やり方が違うだけだとも思う。そこを掘り下げると、理解できなくもなかった」。

 ショー「万華鏡(ばんかきょう)百景色」では付喪神に扮(ふん)し、物語を引っ張っていく。「神様なので、気付いたらそこにいて全体を見ているような、大きなオーラを感じてもらえるように演じた」。芥川龍之介や小説「地獄変」の絵仏師・良秀にも変化し、万華鏡さながらだ。

 一人のファンだった小学生のころ、遠い世界の「宝塚の男役」が舞台でふと素顔をのぞかせた瞬間に「ぐっと距離が近くなって、ときめく」感覚があった。そのときの自分の気持ちを大事にしている。「学年が上になっても、宝塚を好きな気持ちやときめきを持ち続けたい」 (石原真樹)

●● 三つの質問 ●●

  (1)最近ハマっていることは?

 -掃除。元は片付けられないタイプでしたが、帰宅後や起床時に部屋がきれいだと気持ちが上がる!と思うようになり、出かける前に掃除しています。

 (2)大切にしている言葉や、座右の銘は?

 -「誰かのためなら頑張れる」。しんどい、きついと思うのは自分だけに気持ちが向いているとき。共演者やお客さまのためにと思うとパワーが出ます。

 (3)続けている健康法は?

 -睡眠。のどの調子が心配なときなどもがっつり寝ます。アロマやお香をたくことも。

<ほうづき・あん>

(1)出身地=千葉県船橋市

(2)出身校=国府台女子学院中学部

(3)入団年=2006年

(4)愛称=ちなつ、てね

(5)趣味=旅行

(6)特技=同期と笑いを共有すること

 ※2024年1月17~31日の月組公演「G.O.A.T」(大阪・梅田芸術劇場メインホール)に出演予定。

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