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ソフトバンクが5割復帰し首位と3差 選手会長の周東「自分が決める」サヨナラ二塁打

ソフトバンクが5割復帰し首位と3差 選手会長の周東「自分が決める」サヨナラ二塁打

 ソフトバンクが今季3度目のサヨナラ勝ちで勝率を5割に戻した。1―1の9回2死、選手会長を務める周東佑京内野手(29)の右越えサヨナラ二塁打で逆転勝利。先発したリバン・モイネロ投手(29)の8回1失点の好投も光った。昨季から続いた本拠地での日本ハム戦の連敗を8で止め、首位とは再び3ゲーム差。30日からの楽天3連戦(楽天モバイル)を経て歴代最多8度の優勝を誇る交流戦に入る。  歓喜の輪は二塁を回ったところでできた。細身で色白の背番号「23」を、渡辺が抱きかかえる。仲間たちが近づき、次々と手荒い祝福を受けた。見事にひと振りで仕留めた。  「自分が決める。俺が打ってこの試合を終わらせる気持ちでした。狙い球を絞って、狙い通りの球を打てた。モイネロにオスナ。投手の頑張りを見て分け、負けで終わらせないでおこうと。勝ててよかった」  文句なしの打球は前進守備を敷いていた右翼手の後方で弾んだ。1―1の9回2死二塁。6番手・柳川の2球目のフォークを振り抜いてサヨナラ適時二塁打。「勇(野村)につなげようと思って、外野も内野も前。ヒットゾーンが広かった」。打席で冷静だった。  20日の日本ハム戦で右腓骨(ひこつ)骨折から1軍復帰し「1番・中堅」でスタメン出場を続ける。5回1死一、二塁では加藤貴の直球を左前に運び、4試合連続安打と好調。チャンスでは“自分”に勇気をもらっている。「得点ボードの得点圏打率を見て気持ち良くなってて。チャンスで打てているのを実感しています」。この日の一打も合わせ、得点圏では26打数12安打14打点で打率・462と勝負強さが際立つ。  選手会長は気配り、目配りをして1軍を離れた。今春キャンプからボートのオールのような黄色いバットを使い、ティー打撃を続けている。4月23日に離脱後、それを置いたままにした。「達(柳町)が使っていたので。僕は筑後で近藤さんのを使いました。達も(状態)いいし、僕も長く球を見てバットの面を使えています」と相乗効果につなげる。  0―0の4回1死満塁では清宮幸の中前へのゴロを捕球後に本塁送球。二塁走者の石井を刺し、1点で止めた守備も光った。これで本拠地での日本ハム戦は今季5試合目で初勝利。昨季から続く連敗は8で止めた。勝率も再び5割とし、日本ハムとも3差に戻した。  小久保監督は「勇(野村)にかけていたが、周東で勝負をしてくれた」と安堵(あんど)し大きく息を吐いたが、周東は力強かった。「まだ4位ですけど、本当の勝負はここから」。反撃へ、選手会長は実に頼もしい。 (井上 満夫)

スポーツ スポーツニッポン
2025年05月29日
ソフトバンク モイネロが今季最長8回1失点の力投で劇勝を呼んだ

ソフトバンク モイネロが今季最長8回1失点の力投で劇勝を呼んだ

 初回先頭の吉田に右翼への二塁打を許し、犠打で1死三塁のピンチを招く。相手の強力クリーンアップを迎えたが、ソフトバンクのモイネロは一切動じない。3番・レイエスを二直、4番・万波をカーブで一飛に仕留めた。  「あそこで点を取られずに0で抑えられたことが良かったと思います。アグレッシブに投げられましたし、勝ちにつなげられて良かったです」。今季最長の8回を投げて5安打1失点に抑えた。9回の劇的サヨナラ勝ちも左腕の好投が生み出したものだった。  4回に味方の失策も絡み、清宮幸の中前適時打で1点を失ったが、自責0で打線の反撃を待つ。終盤の7回、8回は付け入る隙を与えない投球だった。「最後の2回は集中力を高めて中継ぎのような感覚で投げました」。7回は山県に153キロを連発して追い込んでカーブで3球三振を奪うなど3者凡退。同点となった直後の8回は相手の1番からの攻撃をわずか8球で料理した。  勝ち星こそつかなかったが、5月は4試合に先発して3勝負けなしで防御率0・93。全ての試合でチームを勝利に導いた。小久保監督も「エラーも絡んでモイネロには迷惑をかけた。勝ちを付けてやりたかったけどね。本当に今年も安定している」と最敬礼だった。  開幕から無傷の5連勝中。先発転向2年目のシーズン。ローテーションの柱として凄味が増す無双投球を続けていく。(木下 大一)

スポーツ スポーツニッポン
2025年05月29日
日本ハム・加藤貴 粘投5回2/3零封!苦手ソフトバンクに確かな手応え

日本ハム・加藤貴 粘投5回2/3零封!苦手ソフトバンクに確かな手応え

 日本ハム・加藤貴之投手(32)が28日、敵地でのソフトバンク戦に先発し、自身に勝敗は付かなかったが5回2/3を7安打無失点と好投した。4回6失点だった10日の楽天戦から中17日と約半月ぶりの登板となったが、冷静な投球で持ち味を発揮した。チームはサヨナラ負けで2連勝はならなかったが、次回登板へ希望を持てる内容だった。  不安の中で、初回のマウンドに向かった。前回登板は4回6失点でKOされ、そこから中17日。シーズン中にこれほど長く間隔が空くことは近年はなかった。それでも、リズムをつかめば再三のピンチに動じることはなかった。  「本当に久しぶりだったけど、思ったところに投げられた。打者に投げていないというのが一番不安で、そこが怖かった。試合勘も不安だったけど、初回に1死を取ってからは良かったと思う」  雪辱を誓ってマウンドに上がった左腕。初回は3者凡退で上々の立ち上がりだったが、2回に無死一、二塁としたが後続を打ち取った。最大のピンチは1点先制してもらった後の5回だった。3安打を集中され1死満塁を背負ったが「自分で出した走者。なんとか粘り強く」と野村を遊ゴロ併殺に仕留め、これ以上ない形でピンチを切り抜けた。  6回2死一、二塁としたところで降板。マウンドに歩み寄った新庄監督に肩をポンと叩かれ、ベンチへ戻ったが、表情は充実感に満ちていた。勝敗こそ付かなかったが、6回途中7安打無失点と試合をつくった。新庄監督も「いい感じだったし、テンポも良かった。次に期待が持てますよ」と称えた。  昨季は4試合で0勝3敗、防御率4・79と同一リーグ内では最も苦手としたソフトバンク戦で確かな好投。「(得意不得意は)言っていられない。絶対に投げなきゃいけない相手。弱気にならないように」と今後の戦いも見据える。次回登板こそ3勝目を挙げ、心の底から笑ってみせる。

スポーツ スポーツニッポン
2025年05月29日
【目黒記念】坂井瑠星2週連続騎乗で3馬身差先着 矢作調教師「いい動きだった」秋の豪G1へ弾みつける

【目黒記念】坂井瑠星2週連続騎乗で3馬身差先着 矢作調教師「いい動きだった」秋の豪G1へ弾みつける

◆目黒記念追い切り(28日・東西トレセン)  第139回目黒記念・G2(6月1日、東京)の追い切りが28日、東西トレセンで行われた。サンライズソレイユは、朝一番の栗東・CWコースで2週続けて坂井が手綱を執り、ジーティーララバイ(3歳未勝利)を1秒ほど追走した。直線で外から並びかけると、軽く促しただけで3馬身先着し、6ハロン82秒1―11秒3で勢いよく駆け抜けた。見守った矢作調教師は「いい動きだったと思う」と笑みを浮かべた。  中2週と出走間隔は詰まっているが、23日の1週前追い切りも6ハロン86秒0―11秒3を馬なりで出しているように、意欲的に調整されている。トレーナーは「暑さに弱い馬なので、(今週末)涼しくなるのは助かる。これで夏休みの予定なので、ここはメイチです」と勝負気配を漂わせた。  首差で制した前走の烏丸Sは、ねじ伏せる勝ち方で着差以上の強さだった。「秋にはメルボルンC(豪G1・11月4日、フレミントン競馬場)にと夢見ているので、レーティングを加算することが大事だと思っている」。実現させるためにも、ここは結果を出したい。(山下 優)

スポーツ スポーツ報知
2025年05月29日
【日本ダービー】「今までの坂路の調教では一番良かった」マスカレードボールが無理せず自己ベスト更新 3戦3勝の左回りで期待

【日本ダービー】「今までの坂路の調教では一番良かった」マスカレードボールが無理せず自己ベスト更新 3戦3勝の左回りで期待

◆日本ダービー追い切り(28日・美浦トレセン)  クラシック2冠目の第92回日本ダービー(6月1日、東京)の最終追い切りは28日、東西トレセンで行われた。美浦・坂路では皐月賞3着のマスカレードボールが52秒3の自己ベストをマーク。29日に枠順が確定する。  無理せず叩き出した自己ベストが状態の良さを表していた。マスカレードボールは美浦・坂路でレッドベルダンス(3歳1勝クラス)を4~5馬身追走。理想的な加速ラップを刻みながら52秒3―11秒8で半馬身先着した。手塚久調教師は「動きも時計も今までの坂路の調教では一番良かったと思っている」と0秒8更新した最終追い切りに手応えをつかんでいた。  ホープフルSで11着と大敗したことで、今年に入って調整方法を見直した。「1週前にWコースで長めにやって、当週は坂路という調整でいい方に精神状態が向いているので、今回も同じようにしたというところです」と意図を説明した。  2歳時にリステッドのアイビーS、3歳では共同通信杯を勝って皐月賞は3着。世代トップクラスの実績を残しているが、トレーナーはまだ全力を出し切っていない感触を抱いている。「能力はあるけど自分から出したがらないというのがあるし、前回でもレース後の息遣いが普通の追い切りより荒れていなかった。こういうことは能力のある馬にはよくあること」。日本ダービー以外の牡牝クラシックを制している指揮官の高い評価が、世代の頂点に立つ可能性を示している。  不向きと考えていた中山から、3戦3勝の左回りへ。「もともと左手前が好きで、調教でも左手前で走るパーセンテージが多い。それに器用ではないところがあるので、東京コースがよりいいのは間違いないと思います」。クラシック完全制覇に向けて、手塚久師の期待は膨らむばかりだ。(西山 智昭)  マスカレードボールとコンビを再結成する坂井は、栗東トレセンで共同会見に出席した。自身は騎乗していないが、美浦での最終追い切り後に手塚久調教師と連絡を取り、状態を確認。「非常に良かったと聞いています」と満足げな表情を見せた。  先週は美浦で追い切りに騎乗。Wコースで3頭併せを行い、6ハロン84秒5―11秒3と力強く伸びた。この日、改めて「1週前ということで最後動かすイメージで。共同通信杯の前と同じ感じで、変わらずきているなと思いました」と好感触を示した。  共同通信杯は自らが手綱を執って勝利、皐月賞でも3着と、世代の頂点へ期待が膨らむ一頭。坂井は「結果を求められての依頼だと思います」ときっぱり。「何とかいい結果を出して、ダービージョッキーの称号を得られたらいいと思っています」と力を込めた。(水納 愛美)

スポーツ スポーツ報知
2025年05月29日
【星一筆】唯一無二じゃなくたって

【星一筆】唯一無二じゃなくたって

◆JERA セ・リーグ 巨人4―1広島(28日・金沢)  海外の旅行雑誌で「世界で最も美しい駅」と紹介されたという金沢駅。多くの外国人観光客に加え、球場に向かう応援ユニホーム姿のファンでにぎやかな構内には、新横綱・大の里の等身大パネルが飾られ、あちこちに「祝・昇進」のポスター。昇進正式決定を伝える号外も配られ、華やいだ空気だった。  同じ構内には「がんばろう能登 がんばろう石川」の横断幕も。まだまだ長い復興の道のり。若き新横綱の誕生はもちろん、今回の北陸シリーズが少しでも手助けになることを願いたい。私も微力ながら球場隣のグッズショップで、売り上げの一部が寄付されるGマーク入りの輪島塗お箸を購入しました(35万円の松井さんサイン入り金箔バットはさすがに…)。  石川県出身の横綱は「黄金の左」輪島以来。全盛期に小学生だった私は「アンチ輪島」だった。理由は強すぎるから。ひねくれた子どもですね(今はいい大人なんで、強い大の里を応援してます)。  強すぎる輪島よりも、ライバルと呼ばれた先代・貴ノ花の“絶妙”な弱さが大好きだった。細い体で勝ったり負けたりのハラハラ感は、今も忘れられない。  先日、仙ペンも書いてたように、相撲と違って野球は〇●〇●のヌケヌケでも何とかなる。唯一無二の無双横綱じゃなくてもいい。6勝目の山崎。無失点街道を突き進んだ開幕当初のように、荒々しくも完璧な取り口ではなかった。  立ち合いで胸を出して相手を受け止めるはずが失点。でもその後は走者を出して押されながらも、まわしをつかんでじりじり寄り戻すような投球。両翼91.5メートルの特殊な土俵でも、大瀬良のような手痛い一発(2本とも文句なしの飛距離だったけどね)は食らわなかった。相撲と同じ。エースもちょっとハラハラさせて勝つくらいが面白い。  8回には休場明け?の大勢もハラハラさせてくれたけど、無事ヌケヌケで乗り切った2連戦。交流戦前の貯金確保も決まった。1日休んで名古屋場所…じゃなくてバンテリンDでも勝ち越しを目指しましょう。

スポーツ スポーツ報知
2025年05月29日
【大の里の相撲道(下)】歴代横綱たちが指摘する、大横綱になるための課題

【大の里の相撲道(下)】歴代横綱たちが指摘する、大横綱になるための課題

 大関・大の里(24)=二所ノ関=の初土俵から最速となる所要13場所での横綱昇進が決定した。スポーツ報知では連載「第75代横綱 大の里の相撲道」で素顔、強さの秘訣(ひけつ)、課題などについて迫った。  * * * *  夏場所は出足に迫力があった。得意の右差しと左おっつけも鋭く、13日目に2場所連続優勝を決めた。師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は「今場所の立ち合いは僕が見た中で一番」と弟子の成長に目を細めた。  口上で述べた唯一無二の横綱へ、何が必要か。宮城野親方(元横綱・白鵬)は「右の使い方が(大の里の)型。群を抜いていた」と分析した。一方で、組んで良し、離れて良しの攻めで史上最多45度の優勝を記録した大横綱は「右差し、左おっつけのその次がない。そこを変えないと、なかなか勝てない」と今後、多彩な攻めが必要になると指摘した。芝田山親方(元横綱・大乃国)も、はたき込みで勝った2日目の小結・高安戦を引き合いに出して「当たられて攻め込まれた時の対処。自分の懐に呼び込む癖がある」と改善を求めた。引く姿勢は負傷にもつながりかねない。  精神面の充実の大切さを改めて説いたのは、元横綱で3代目・若乃花の花田虎上さん(54)。先場所までの相撲を参考に、「時に雑な相撲が出るのは技術ではなくメンタル面の影響が大きい」と話す。弟で22度優勝の元横綱・貴乃花は2日目の黒星が多かったことを挙げ、「素質のある人はどこかにエアポケットがあり、相手にそのうち読まれてくる」。大の里も大の里関昇進後も波に乗る前の序盤に取りこぼす傾向にあったため、弱点をなくしたい。  二所ノ関親方はこの日も「まだ基礎段階で、まだまだ伸びる」と四股、すり足、てっぽうなどを厳命。さらに「圧力を増し、体の芯を強くして根こそぎもっていく力がほしい」と研さんを求めた。結果を出せなければ引退、というのが番付最高位の宿命。4度の優勝回数をどこまで伸ばせるかは、24歳の進化にかかっている。(特別取材班)=おわり=

スポーツ スポーツ報知
2025年05月29日