【星一筆】唯一無二じゃなくたって

スポーツ スポーツ報知 2025年05月29日 06:00
【星一筆】唯一無二じゃなくたって

◆JERA セ・リーグ 巨人4―1広島(28日・金沢)

 海外の旅行雑誌で「世界で最も美しい駅」と紹介されたという金沢駅。多くの外国人観光客に加え、球場に向かう応援ユニホーム姿のファンでにぎやかな構内には、新横綱・大の里の等身大パネルが飾られ、あちこちに「祝・昇進」のポスター。昇進正式決定を伝える号外も配られ、華やいだ空気だった。

 同じ構内には「がんばろう能登 がんばろう石川」の横断幕も。まだまだ長い復興の道のり。若き新横綱の誕生はもちろん、今回の北陸シリーズが少しでも手助けになることを願いたい。私も微力ながら球場隣のグッズショップで、売り上げの一部が寄付されるGマーク入りの輪島塗お箸を購入しました(35万円の松井さんサイン入り金箔バットはさすがに…)。

 石川県出身の横綱は「黄金の左」輪島以来。全盛期に小学生だった私は「アンチ輪島」だった。理由は強すぎるから。ひねくれた子どもですね(今はいい大人なんで、強い大の里を応援してます)。

 強すぎる輪島よりも、ライバルと呼ばれた先代・貴ノ花の“絶妙”な弱さが大好きだった。細い体で勝ったり負けたりのハラハラ感は、今も忘れられない。

 先日、仙ペンも書いてたように、相撲と違って野球は〇●〇●のヌケヌケでも何とかなる。唯一無二の無双横綱じゃなくてもいい。6勝目の山崎。無失点街道を突き進んだ開幕当初のように、荒々しくも完璧な取り口ではなかった。

 立ち合いで胸を出して相手を受け止めるはずが失点。でもその後は走者を出して押されながらも、まわしをつかんでじりじり寄り戻すような投球。両翼91.5メートルの特殊な土俵でも、大瀬良のような手痛い一発(2本とも文句なしの飛距離だったけどね)は食らわなかった。相撲と同じ。エースもちょっとハラハラさせて勝つくらいが面白い。

 8回には休場明け?の大勢もハラハラさせてくれたけど、無事ヌケヌケで乗り切った2連戦。交流戦前の貯金確保も決まった。1日休んで名古屋場所…じゃなくてバンテリンDでも勝ち越しを目指しましょう。

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