HPの株価急落、利益見通しが予想下回る-関税と景気減速が影響

経済 Bloomberg 2025年05月29日 07:31

パソコン(PC)・プリンターメーカーの米HPの株価が米株式市場引け後の時間外取引で約15%下落した。同社が発表した利益見通しが市場予想を下回り、通期の業績予想も下方修正されたことを受けた。米国の対中関税がもたらすコスト負担に加え、景気減速の兆しが影響している。

  28日の発表資料で、HPは5-7月(第3四半期)の一部項目を除く1株利益を0.68-0.80ドルと想定。アナリスト予想平均の0.91ドルを大きく下回った。2-4月期(第2四半期)の1株利益は0.71ドル。市場予想は0.81ドルだった。カレン・パークヒル最高財務責任者(CFO)によると、関税の影響と中国国外への生産移管に伴う費用により、利益が0.12ドル押し下げられたという。

  エンリケ・ロレス最高経営責任者(CEO)はインタビューで、関税に伴う経済的不確実性の高まりがパソコン需要を圧迫しており、その影響は当初の予想よりも大きかったと指摘。現在はベトナム、タイ、インド、メキシコ、米国での生産を強化しており、6月末までに北米向け製品のほぼ全てを中国以外で製造する見通しだと述べた。それでも景気減速により、パソコン市場の成長ペースは緩やかなものになるという。

  通期の調整後1株利益見通しは従来の3.45-3.75ドルから、3.00-3.30ドルにと引き下げられた。

  HP株価の28日終値は27.20ドル。年初来では16%安となっている。

  2-4月期の売上高は3.3%増の132億ドル(約1兆9100億円)。市場予想平均は131億ドルだった。

  PCを含むパーソナルシステム事業の売上高は7%増の90億ドルと、アナリスト予想平均の88億ドルを上回った。

原題:HP Plunges After Cutting Profit Outlook on Tariffs, Economy (1)(抜粋)

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