ウクライナ侵略を続けるロシアのラブロフ外相は28日、声明を発表し、ロシアとウクライナの代表団による和平に向けた第2回直接交渉について、来月2日にトルコ・イスタンブールで行うことをウクライナに提案したと明らかにした。また、第2回交渉ではロシアが停戦条件などをまとめた「覚書」をウクライナに提示し、内容を説明する方針を示した。
一方、今月16日のイスタンブールでの第1回交渉でウクライナ代表団を率いた同国のウメロフ国防相も28日、X(旧ツイッター)への投稿で、来月2日に第2回交渉に臨む用意があることを確認。また、露代表団を率いるメジンスキー露大統領補佐官と28日に電話会談し、ウクライナの立場をまとめた文書を提示したことも明らかにした。
ウメロフ氏はその上で「交渉を空虚にせず、戦争終結を近づけるため」として、ロシアは第2回交渉に先立って「覚書」をウクライナに提示し、検討する時間を与えるべだとする認識を示した。
ラブロフ氏によると、両国は第1回交渉で、1000人ずつの捕虜交換のほか、和平合意に向けた文書案を双方が作成することでも合意していた。
ただ、第1回交渉でロシアは停戦条件として、2014年に一方的に併合を宣言した南部クリミア半島のロシアへの帰属変更や、ウクライナ全面侵攻後に併合を宣言した同国東・南部4州からの軍の撤兵などをウクライナに求めたとされる。
さらに、ロイター通信によると、ロシアは、北大西洋条約機構(NATO)の東方不拡大を欧米諸国が確約すること▽ウクライナの中立化▽対露経済制裁の解除-なども要求する構えだという。
ロシアの「覚書」はこうした要求を反映したものになる公算が大きい。ただ、ウクライナはロシアの要求を「最後通告」だとして容認できないと明言しており、第2回交渉で和平プロセスが進展するかは不透明だ。(小野田雄一)