ヘグセス米国防長官と小泉進次郎防衛相は、会談に合わせてサプライズの贈り物を用意しあう粋な計らいで、距離を縮めている。
ヘグセス氏は1月15日、訪米した小泉氏を米軍式トレーニングに招き、自身と同じTシャツをプレゼントして共に汗を流した。Tシャツにはヘグセス氏がかつて所属していた米軍部隊のニックネーム「Rakkasans(ラッカサンズ)」や部隊のシンボルマークの鳥居が印刷されていた。
これには伏線がある。昨年11月にマレーシアの国際会議で会った際、小泉氏はヘグセス氏から腕の鳥居のタトゥーを見せてもらった。部隊のニックネームは、同氏の所属部隊の前身である空挺(くうてい)連隊が大戦直後に進駐した日本で「落下傘」にちなんでつけられた。シンボルの鳥居も日本由来。この会談を覚えていたヘグセス氏が、内緒でTシャツを用意したのだ。
小泉氏が同10月、来日したヘグセス氏に贈ったプレゼントの返礼の意味もある。小泉氏は地元・神奈川県横須賀市の「スカジャン」に加え、ヘグセス氏が子供たちにパンケーキを作るという情報を得て、日本製のパンケーキ粉を贈っていた。
国益を背負って防衛問題を協議する2人だが、年の近い相手を思うサプライズの〝応酬〟が、日米同盟の強化にもつながることを期待したい。
(坂本一之)