衆院選京都2区(京都市左京区、東山区など)は6人争う 立候補したのはどんな人たちか

政治 産経新聞 2026年02月01日 14:00
衆院選京都2区(京都市左京区、東山区など)は6人争う 立候補したのはどんな人たちか

1月27日に公示された衆院選で、京都府内6選挙区には計27人が立候補した。2月8日の投開票に向けて、物価高対策や消費税減税などを争点に論戦が続く。候補者の政策や人柄について選挙区ごとに紹介する。(届け出順)

藤田洋司(46)=自民新人

40代半ばでの国政初挑戦。無類のお笑い好きで、テレビ番組「さんまのお笑い向上委員会」を見ては腹を抱えて笑っていたが、最近はそんな余裕もない。選挙のことが気になり、早朝から自宅で演説の練習を繰り返す日々だ。

政治を志したのは「生まれ育った京都市に恩返しがしたいから」。地方出身者を含め、学生が大学卒業後も定住したくなる町の実現を目指す。

薬剤師として活躍した経験を生かし、選挙戦では人手不足が深刻な医療・介護・福祉の現場の整備や職員の処遇改善を訴える。物価高対策として消費税減税を目指すとともに、責任ある積極財政政策も推し進めるとしている。

1児の父で、趣味は映画、音楽、サッカーと多岐にわたる。座右の銘は、かつて英の政治家が口にした「志を立てるのに遅すぎることはない」。

辻村千尋氏(58)=れいわ新人

「風景がなくなることは歴史がなくなること」。歴史家、色川(いろかわ)大吉氏が遺した言葉に「まちづくりの問題が凝縮している」と指摘する。民俗学を専攻した学生時代、調査した地域の伝承が自然と密接につながっていることを実感。「人と自然のかかわりを守ることは国土を守ることにもつながる」との持論を語る。

環境問題や自然保護に取り組む活動を続けるうちに何度も法律の壁に悩まされた。「種の保存法でも定められているのは努力義務まで。諸外国に比べて日本の環境対策は大きく後れを取っている」と感じたことが政治家を志したきっかけという。5度目の国政挑戦に「誰も犠牲にしない社会を目指して愚直に訴えていく」と意気込む。

休日は軟式少年野球のコーチを務める。野球の経験はないが「ノックを失敗しても子供たちが励ましてくれる」と笑った。

堀川朗子氏(39)=共産前職

令和6年10月に初当選したが、わずか1年数カ月後に衆院解散。与野党の枠組みが大幅に変わった1期目を振り返って「激動の日々だったが、まだまだやるべきことがあると思うと悔しさもある」と語る。

それでも、ライフワークにしている学費無償化の実現や大阪・関西万博の未払い問題などについて鋭い質問をぶつけ、国民の声を国会に届けてきたと自負する。選挙戦では消費税減税や賃上げなど党の主張を力強く訴えて、他党と真正面から対峙していく。

初当選以降、東京の国会と地元の京都を往復する2拠点生活になっていたが、「京都に帰ってきて鴨川を見るとホッとする」と笑顔を浮かべる。

映画館巡りや美術館巡りが趣味だが、多忙な中でネット動画を見ることが多くなった。それだけに近所を散歩して気持ちをリフレッシュしている。

河野有里子氏(28)=中道新人

公示直前に結党した中道改革連合のキャッチフレーズ「生活者ファースト」にひかれて1月17日、公募に応じた。「綱領を読み込んで、困っている人を助けたいという思いに共感が持てた」と意気込みを語る。

令和3年、「生理の貧困」が世界的な社会問題になっている中で、NPO法人「お客様がいらっしゃいました.」を立ち上げた。生理用品の寄付を受け付け、配布する活動を展開している。

東京出身で、同志社大に進学したことで京都へ。国会議員の事務所でインターンを経験したことが、「社会のために何かをしたい」と政治家を目指すきっかけになった。現在は同志社大大学院で博士課程を学びながら、京都精華大で非常勤講師を務めている。京都に住んで10年になるが「伝統がありながら新しいものを取り入れる、住んでみていいまち」と話した。

酒井勇輔氏(29)=みらい新人

「現在の日本は発展するかどうかの大きな分岐点を迎えている」と指摘し、物価高対策や子育て支援、学問、技術への投資を公約に掲げる。行政のDX推進を目指すチームみらいの政策に共感して公募に応じ、激戦区の京都2区からの立候補を志願した。

本業はITコンサルタントで金融関連のシステム開発に取り組む。その一方で京都市に2軒、東京都で1軒のシェアハウスを展開。「人が集まれば面白いことが起きる」との思いがきっかけだ。京都市では若い世代を中心に計十数人が共同生活を送っており、地域活動にも力を入れている。

東京都出身。令和3年、京都大に進学し京都に移り住んだ。趣味は天体観測で、京大卒業後に進学した東大大学院では宇宙物理学を専攻。「京都は星空がよく見えるし、ゆったりした時間が流れて落ち着ける場所」と語る。

前原誠司氏(63)=維新前職

平成5年の衆院選から当選を重ねること11回。与党、野党と何度も立場が変わってきたが、今回は自民党と連立を組む与党として選挙戦に臨む。

「自民が少数与党になったことで動かなかった政治が動くようになった」と評価。持論としていた教育無償化など「政策実現への思いはずっと変わっていない」と力を込める。

京都市生まれで、「京都を世界一の観光都市に」と訴え続けてきた。外国人観光客の姿が多く見られるように、大きく様変わりした地元の変化に「8割は誇りに感じている」と胸を張るが、その一方でオーバーツーリズム(観光公害)対策の必要性も感じている。

SLの写真撮影が趣味で熱烈な阪神タイガースファンとしても知られる。「最近の阪神は強くてうれしいけど、弱い時代を知っているだけに戸惑いもある」と目を細めた。

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