1月27日に公示された衆院選で、和歌山県内2選挙区には計9人が立候補した。2月8日の投開票に向けて、物価高対策や消費税減税などを争点に論戦が続く。候補者の政策や人柄について選挙区ごとに紹介する(届け出順)。
山本大地氏(34)=自民前職
「子育てひとつとっても60代、70代の人がやってきたことと現状は違う。(政治の中で)ギャップを埋めるのが仕事。『現役世代に刺さる政策を進めたい』と訴える。世代だけでなく、都市部と地方のギャップも埋めたい」と意気込む。
大学卒業後、地銀に就職したが25歳で退職。政治の世界に飛び込み、国会議員秘書を経て和歌山市議となった。「やってみないとわからないことがある」をモットーに前回衆院選に初挑戦し当選。経済刺激策として消費税減税の必要性も主張し「党内にこだわらず視野を広げたい」という。
当選後も「地元の声をきくことしかできない」と辻立ちを続ける。選挙戦では「果たすべき役割を背伸びせずやっていく。世代間や地域のギャップを埋めていく。信頼していただけるように努める」と変わらない姿勢を示す。
変わったのは、前回当選の3週間後に長女が誕生したことだ。「無茶苦茶かわいい。寝顔を見ていると、この子たちのためにと思う」と破顔した。
林元政子氏(51)=参政新人
昨年の参院選に続く国政への挑戦となった。参院選では自身は落選したが、参政党は全国で14議席を獲得するなど躍進した。「それまで以上に、興味をもってビラを受け取ってくれる人が増えた」と、手応えを感じている。
党県連会長を務め、早朝の辻立ちや党内の勉強会などを続ける一方で、在宅医療会社を経営するとともに約20年の経歴を持つ看護師として、現在でも現場でケアを行っている。
看取りの現場を経験し医療制度や死生観、家族のありかたなどに感じた疑問をきっかけに政治へ関心を持った。その後、参政党代表の神谷宗幣氏と出会い、理念に共感して和歌山に支部を自ら立ち上げた。
選挙戦では、「積極財政と消費税の一律減税、一律廃止を一番に訴える」。消費税は赤字企業にも課せられるとして「企業を弱くしてきた」と批判する。
趣味は料理。多忙な生活の中でも年末年始に親族らが集まった。その際にふるまったペペロンチーノが好評だったという。
前久氏(69)=共産新人
共産党入党のきっかけは、古座川町から進学した宮崎県の大学の下宿で知り合った党員の学生だった。戦前から戦争の反対を訴えていた政党として信頼できると21歳で入党した。
学生時代には学費の値上げ反対闘争や、学生自治の活動を行ってきた。「自民党政治を変える。もっと国民が暮らしやすい世の中にしたい」と学生時代から選挙活動を手伝った。
和歌山に戻り昭和61年から党県委員会で勤務。今回で5回目の国政選挙の挑戦となる。思い出深いのは36歳で初の選挙に臨んだとき。急遽(きゅうきょ)立候補することになり「背広も持っておらず、買いにいった。政見放送でも顔が青ざめていた」と振り返る。
愛読書は小林多喜二の小説「蟹工船」。「厳しい条件で働く労働者が、暴力ではなく民主的に権利を訴える不屈の精神が貫かれている」と評する。
趣味はウオーキングから始まりマラソンに。フルマラソンも何度か完走した。過去の名作映画も好きで、定期的に鑑賞している。
要友紀子氏(49)=中道新人
小学校の卒業文集で政治家を目指すと書いていた。そのころにあった参院選で、土井たか子委員長率いる社会党が大勝した「マドンナ旋風」が政治の原風景だ。「男女平等社会の実現に立ち上がる強い女性にあこがれた」
子供のころから社会問題への関心が高かったという。海南高では社会問題を考える研究会などに所属。ソマリア難民支援のための募金活動もした。社会に出てからは、さまざまな困りごとの相談を受ける相談員なども務めた。
差別、格差、貧困…。一人一人で違う相談者の困りごとから、政治や社会の課題が見えてくるという。シングルマザーや非正規雇用者の生活苦など、問題が起きる根幹には「今の社会の構造がある」。自ら感じた社会の矛盾から政治を変えていくのが目標だ。
「息抜きはない」というが、お笑いが大好き。イベントで漫才に出演したり、お笑いコンテストにネタを投稿したり。辛いこともネタにする。「お笑い好きでよかったと思いますね」
林佑美氏(44)=国民前職
前回の衆院選で所属した日本維新の会を離党し、国民民主党からの挑戦となった。「出馬に迷いがあったが、支援者から離党したことも含めて聞いてみるべきじゃないかとの声もあった」ことから決意した。
3人の子供たちを育てる母親でもある。議員活動のため、和歌山と東京を往復しながら家事をこなす多忙な日々。新幹線の車中で寝てしまい、終点に着いても起きず、他の乗客や車掌らに起こされることもあるという。
生活者としても買い物で物価高を実感する。「『広告の品』を選んでもお得感がない。手取りを増やす対策が必要だ」。
京都市出身。すし店を営む家に、3姉妹の末っ子として生まれた。近所を自転車で走り回る活発な子供だったという。
政治の世界へは県議の夫の勧めもあり飛び込んだ。和歌山市議を経て衆院には令和5年の補選で初当選した。多忙な中、楽しみは小学4年の息子と楽しむ携帯アプリのゲーム。「ついついやり過ぎてしまう」
浦平美博氏(54)=維新新人
「自民党と連立合意を交わしたことを国民のみなさんに問いたい」
日本維新の会の候補として急遽(きゅうきょ)出馬することになった。与党同士の戦いにも「しっかりとぶつかることは決して悪いことではない」と説明する。
和歌山市出身。高校教諭などを経て同市議、県議を務め、国政には昨年の参院選に挑戦し落選した。政治家としては「議論を徹底的に戦わせながら『是々非々』が大事」とする一方で、相手の意見に耳を傾ける柔軟性も必要だと考えている。
県の課題に挙げるのは人口減少や教育。「全ての根幹には政治がある。高市政権はガソリン税の暫定税率廃止などを実現した。維新はアクセル役となって改革をさらに進めたい」
8歳から打ち込んできた剣道は、有段者の腕前だ。大切にしているのは、道場に入ってから正座して行う一礼という。「最も美しい姿」と考えている。子供たちへの指導も行っており、「一緒に汗を流すのは楽しい」と話した。
正司武氏(75)=諸派新人
前回の衆院選に続く立候補。公示日の27日に出馬を表明した。「再挑戦を決意した。『裏金問題』のあった自民党への告訴だ。正義を貫く独立国家を目指す」と話す。
特に訴えたい施策として「独立国家」に向け、他の国の干渉を受けないよう防衛力などを強化する▽少子化対策▽北朝鮮による拉致被害者を取り戻す-ことをあげる。自らの理念を実現させようと、令和6年に政治団体を立ち上げて、活動している。
紀の川市出身で、大阪大歯学部を卒業後、歯科医に。60歳を過ぎたころ、脳卒中で、車いすの生活になった。病気を患ったとき、多くの人が助けてくれたことも政治を目指す動機になっている。「憲法が保障しているようにみんなが幸せに暮らす権利がある。そんな社会をつくりたい」
カラオケ、将棋が気晴らし。将棋は子供のころから始め、カラオケは軍歌から中森明菜まで幅広いジャンルを歌う。「楽しいことは何でも追求する性格」と自らを評する。
院選に続く立候補。公示日の27日に出馬を表明した。「再挑戦を決意した。『裏金問題』のあった自民党への告訴だ。正義を貫く独立国家を目指す」と話す。
特に訴えたい施策として「独立国家」に向け、他の国の干渉を受けないよう防衛力などを強化する▽少子化対策▽北朝鮮による拉致被害者を取り戻す-ことをあげる。自らの理念を実現させようと、令和6年に政治団体を立ち上げて、活動している。
紀の川市出身で、大阪大歯学部を卒業後、歯科医に。60歳を過ぎたころ、脳卒中で、車いすの生活になった。病気を患ったとき、多くの人が助けてくれたことも政治を目指す動機になっている。「憲法が保障しているようにみんなが幸せに暮らす権利がある。そんな社会をつくりたい」
カラオケ、将棋が気晴らし。将棋は子供のころから始め、カラオケは軍歌から中森明菜まで幅広いジャンルを歌う。「楽しいことは何でも追求する性格」と自らを評する。