山下リオ主演ホラー『遺愛』6月公開決定 “愛と呪いは紙一重”新感覚の恐怖描く

文化・エンタメ 産経新聞 2026年02月02日 23:59
山下リオ主演ホラー『遺愛』6月公開決定 “愛と呪いは紙一重”新感覚の恐怖描く

俳優の山下リオが主演を務める映画『遺愛』が6月に劇場公開されることが決まり、30秒の特報映像と海外版ポスタービジュアルが解禁となった。本作は、恐怖や呪いを新たな視点かつ斬新な解釈で描いたホラー映画。すでにオランダのロッテルダム国際映画祭でのプレミア上映をはじめ、ポルトガル・ポルト国際映画祭など各国の映画祭への出品が決定している。

【動画】ホラー映画『遺愛』30秒特報

物語の主人公は、父の死をきっかけに実家へ戻り、母の介護を始めた藤井佳奈(山下)。失われていた母との時間を取り戻すかのように献身的に介護に向き合うが、次第に周囲で起こる異変に違和感を覚え始める。

“愛”と“呪い”は紙一重――佳奈と母は呪われているのか、それとも“何か”を呪ってしまったのか。介護という慈愛に満ちた行為が、やがて抗いがたい恐怖へと姿を変えていく。

山下といえば、昨年、約1年に及ぶ異例のロングランヒットを記録した映画『雪子 a.k.a.』での熱演も記憶に新しいが、本作では母の介護を通じてパラノイア的な恐怖に追い詰められていく女性を、“憑依”されたかのような狂気をはらんだ演技で体現している。

監督は、黒沢清監督も注目する新進気鋭の酒井善三。映画『カウンセラー』で2021年の「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」にて、短編映画では初のSKIPシティアワード受賞という快挙を成し遂げ、全国の劇場で公開されるなどカルト的人気を博した。

企画プロデュースは、テレビ東京の大森時生。『イシナガキクエを探しています』『UFO山』などをはじめとしたフェイクドキュメンタリーシリーズ「TXQ FICTION」(テレ東)などの制作や、「行方不明展」「恐怖心展」といった展覧会イベントを手がけてきた注目の若手プロデューサーで、本作が初の劇場映画プロデュースとなる。

酒井と大森はこれまでも、『このテープもってないですか?』(2022年/BSテレ東)、『SIX HACK』(23年/テレ東)などでタッグを組み、24年には動画プラットフォームで配信された新感覚BLドラマ『フィクショナル』がSNSを中心に話題を呼び、劇場での限定公開にまで発展するなど異例の反響を記録してきた。

新たな視点で描かれる現代的恐怖映画の続報に注目だ。

■主演:山下リオのコメント

脚本を読んだ時に、この作品が映像化しているのを誰よりも観たいと思いました。鬼才・酒井監督の頭の中の景色を体現していく時間は、雲をつかむより難しかったですが、素晴らしいスタッフの皆さんと共に、現実の空間として作っていく時間は幸せだったなと思います。

これは愛か、呪いか。壮大なテーマに聞こえますが、多角的な見方の出来るジャンルレスな映画になったと思います。皆様の反応が今から楽しみです。

■監督:酒井善三のコメント

呪いというのは実在するのでしょうか?

この世ならざるものは存在するのでしょうか?

僕にはわかりません。

ただ、この作品は絶対に観客の皆さんを呪いませんので、安心してご覧いただければと思います。

才気あふれるスタッフ・キャストの皆さんと共に、この作品をお届けできることを光栄に思います。

■企画プロデュース:大森時生のコメント

僕は呪いを信じません。でも呪いを信じた方が好都合だと思うことは多いです。

『遺愛』がロッテルダムをはじめ世界に羽ばたくことをとてもうれしく思います。

■プロデューサー:藤山晃太郎のコメント

日本だけではなく世界中の方々にご覧いただける作品にしたいという思いで製作しました。幸運なことにロッテルダムやポルトなど数多くの名作が生まれた映画祭で上映いただけることになり、心から感謝いたします。一人でも多くの方に届くことを願っております。ぜひ劇場でお楽しみ下さい。

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