「ようできてはるんですよ。ほんまに隙(すき)がないんです」
大阪・国立文楽劇場で4日に幕を開ける「4月文楽公演」で、人形浄瑠璃の三大名作の一つ「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」が上演される。物語の山場となる「寺子屋の段」で三味線を弾くのは、鶴澤清介。豊竹若太夫の語りとともに、義理と情愛の間で揺れる人間模様を音で紡ぐ。
「菅原」は、1746年初演。「寺子屋」では、菅丞相(かんしょうじょう)=菅原道真の息子・菅秀才をかくまう源蔵(人形は吉田和生)、戸浪(桐竹勘壽)夫婦と、本心を隠して丞相の政敵・藤原時平に仕える松王丸(吉田玉志)らの悲劇が描かれる。