【北京=三塚聖平】中国国営新華社通信は3日、中国共産党指導部メンバーの政治局員を務める馬興瑞(ば・こうずい)・前新疆(しんきょう)ウイグル自治区党委員会書記が、重大な規律・法律違反の疑いで調査を受けていると伝えた。中国では党、軍、政府高官に対する調査が続いており、党指導部が「反腐敗闘争」を掲げて党内の引き締めを強めている。
新華社によると、馬氏は党中央規律検査委員会と、国家監察委員会による調査を受けている。違反行為の詳細については明らかにしていない。
馬氏は、2021年から新疆ウイグル自治区トップの党委書記を務めていたが、昨年7月に陳小江氏が後任に就いたと伝えられていた。その際、馬氏について「別途任用する」とされていたが、昨年12月に開かれた党、政府の重要会議である「中央経済工作会議」を欠席するなど動静が不明となっていた。
馬氏は、中国人民解放軍と関係が深い国有企業、中国航天科技集団の総経理(社長)などを過去に務めていた。中国では軍制服組トップら幹部が相次ぎ重大な規律・法律違反の疑いで調査対象となっており、馬氏に対する調査も軍の汚職疑惑と関連している可能性がある。