カメラに「ニカッ」の米からイタリアへ 日本人写真家が見た違い

社会 毎日新聞 2026年04月04日 10:00
カメラに「ニカッ」の米からイタリアへ 日本人写真家が見た違い

 2月下旬、イタリア・ミラノでハイブランド店が軒を連ねるモンテ・ナポレオーネ通りが沸いていた。国内屈指のショッピングストリートとして知られ、ちょうど付近の屋内でファッションショーが開かれていた。中には関係者しか入れなかったが、駅前にランウエーショーの様子が映し出され、通行人が見入ったり写真を撮ったりしていた。

 日本で「ミラノ」と聞くと、ファッションのイメージを思い浮かべる人が少なくないだろう。実際に街を歩くと、服装や装飾品などにさりげないこだわりを感じさせる人とすれ違うことが多い。著名なモデルだけでなく、市井の人もファッションへの関心が高いように感じた。

 イタリア人が、日常を彩るファッションで大切にしていることは何か。

 「多くのイタリア人が言うのは、自分らしく感じない服は着てはいけない、ということ。だからといって、いつも同じ服ではなく新しい服にも挑戦する」

 そう話すのは、約25年間ミラノで暮らすフォトグラファー、仁木(にき)岳彦さん(54)。ファッション雑誌関連の撮影などを手掛ける。著書には世界各地の天使を題材にした写真集「天使の写真」(主婦と生活社、2016年刊)がある。

 北海道帯広市出身で、中学生の頃から父の一眼レフカメラを触った。同函館市で寮生活を送った高校時代にメディア関連の仕事に興味を持った。

 大学は上智大新聞学科に進学。人を写すのが好きで、モデルをしていた女性の友人を撮っていた。だが、友人は大学3年の夏に白血病が見つかり、その年の秋に…

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