ロシアが旧ソ連時代に北朝鮮と結んだ軍事支援条項を含む条約について、韓国政府がロシア側に見直しを繰り返し求めていたことが6日、韓国外務省が公開した1995年の外交文書で分かった。条約はロシアが韓国側の要請に応じて同年9月に北朝鮮に廃止を通告し、96年に失効した。
当時、ロシアが韓国との関係を重視していた様子がうかがえる。ウクライナ侵攻を契機に露朝が密着を強める現在の状況とは大きく異なる。
北朝鮮とソ連は61年、友好協力相互援助条約を締結した。一方が外部から武力攻撃を受けた際、自動的に軍事介入する条項が盛り込まれた。
文書によると、95年5月、韓国の孔魯明(コン・ノミョン)外相はロシアの外務次官に自動介入条項の見直しを要請した。韓国側は執拗(しつよう)に働きかけたとされ、ロシアが同年6月に駐露韓国公使を呼び出し、内政干渉に当たるとして不満を示す場面もあった。(共同)