光あふれる川崎市臨海部の工場夜景 コンビナートは稼働続けるも…関係者は中東情勢を注視

経済 産経新聞 2026年04月08日 21:00
光あふれる川崎市臨海部の工場夜景 コンビナートは稼働続けるも…関係者は中東情勢を注視

「ゴォー、ゴォー」遠くから響いてくる工場の重低音。レンズを向けると、煙突から噴き上がる炎が揺らめいていた。

京浜工業地帯の中枢部、川崎市臨海部の工場エリアには、石油化学コンビナートの奇怪な建物が連なる。生産されるのは、ガソリンやプラスチック、合成ゴム、合成繊維、洗剤など生活に欠かせない製品ばかり。「工場夜景スポット」としても有名なコンビナートは、石油の供給不足が懸念される中で日夜稼働し続け、夜空にまばゆい光を放っている。

東扇島東公園(川崎市川崎区)の展望デッキから目の前に広がるのは、石油元売り最大手ENEOSの川崎製油所がある同区浮島町の工場群だ。空高く伸びた煙突から、大きな炎が揺らめいていた。

東扇島から川崎港海底トンネルをくぐり川崎区千鳥町に入ると、大手化学メーカー日本触媒の川崎製造所千鳥工場が目に飛び込んできた。ENEOS川崎製油所でナフサから製造されたエチレンを原料に、酸化エチレンやポリエステル原料、洗剤原料などを製造している。配管が張り巡らされたプラントが間近に迫り、圧倒される。

千鳥運河を渡る橋から見えたのは、石油精製会社の東亜石油が運営する京浜製油所と水江発電所だ。精製したガソリンなどの石油製品は、出光興産グループを通じて首都圏を中心に東日本全域へ供給されている。

米イスラエルとイランとの交戦に伴いホルムズ海峡が事実上封鎖となって1カ月以上。川崎市臨海部の石油化学コンビナートはいつもと変わらず稼働している様子だが、関係者は中東情勢を高い緊張感をもって注視しているという。(文・写真 三尾郁恵)

関連記事

記事をシェアする