ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領は9日夜、東方正教会の祝日である12日の「復活祭」に合わせ、11日午後4時(日本時間同日午後10時)から13日午前0時までの32時間、ロシアはウクライナと一時停戦すると宣言した。停戦期間中はあらゆる戦闘行為を停止するよう露軍に命じたほか、ウクライナにも同調するよう求めた。露大統領府が発表した。
これに対し、ウクライナのゼレンスキー大統領は原則的に応じる意向を表明した。ただ、復活祭停戦を巡っては、両国が昨年4月にも原則合意したものの、双方が互いの停戦違反を報告するなどし、限定的にしか機能しなかった経緯がある。今回も合意が十分に機能するかどうかは予断を許さない。
プーチン氏は、停戦期間中にウクライナからの「挑発」や「侵略」があった場合の対応に備えることも軍に指示した。
ゼレンスキー氏は10日未明、「われわれは復活祭停戦を提案してきた。それに応じて行動する」とSNSで表明。ロシアは復活祭の終了後も攻撃停止を続けるべきだとする認識も示した。
ゼレンスキー氏は先月末以降、復活祭停戦や双方がエネルギー施設への攻撃を停止する「エネルギー停戦」をロシアに提案。ただ、ロシア側は従来、「ゼレンスキー氏は(一時的な)停戦ではなく(永続的な)和平を導く決定をすべきだ」と消極姿勢を示していた。
一方、ロイター通信は9日、米国との経済協力交渉やウクライナ和平問題を担当するドミトリエフ露大統領特別代表が訪米し、トランプ米政権高官らと会談したとする消息筋の話を伝えた。(小野田雄一)