中国国営中央テレビが3月15日に「315晩会」を放映した。3月15日の「世界消費者権利デー」に合わせて1991年から放送している特別番組で、潜入取材などで消費に関する問題を暴くという内容だ。
日米欧など各国企業も標的となってきたため、中国でビジネスを行う外資系企業は固唾をのんで見守る。北京の日系メーカー駐在員は「毎年3月15日は夜8時の放送開始から終了までオフィスで同僚と放送を見ている」と話す。自社製品が取り上げられたら、即座に声明を出すといった対応が必要になるからだという。
日中関係の悪化を受け、駐在員の間では「今年は日系企業が取り上げられるのではないか」という不安の声が少なくなかったが、結果としては全てが中国企業の問題だった。昨年も外資系企業は無風だったため、中国経済が景気低迷に見舞われる中、政府が外資系企業の誘致に力を入れていることが内容に影響している可能性も指摘される。
今年は、不衛生な食品加工工場で、使用が禁じられている薬品を鶏の足の漂白に使っているとの問題が話題となった。食品問題は世間の関心が高いため定番の内容だ。問題をあぶり出すことは重要だが、毎年この特番を見るたびに「自分が食べているものは大丈夫か」と食欲が減退してしまう。(三塚聖平)