【台北=西見由章】台湾の総統府は13日、頼清徳総統が22日からアフリカのエスワティニを訪問すると発表した。トランジット(通過)による他国への立ち寄りはないという。頼氏の外遊は2024年5月の就任以降、同年の太平洋島嶼(とうしょ)国3カ国訪問についで2度目。
台湾が外交関係を持つ12カ国のうちアフリカ諸国はエスワティニだけ。人口約125万人の王制で、1968年に英保護領から独立した。
総統府報道官らによると、頼氏はエスワティニ国王のムスワティ3世と会談し、共同声明を発表する予定。台湾が投資する産業団地の予定地を視察するほか、国王の即位40周年の式典に出席する。27日に台湾に戻る。
頼氏の外遊を巡っては、2025年8月に南米で唯一、台湾と外交関係があるパラグアイなどを訪問する予定だったが、台湾側は外遊を延期。当時、米国がトランジットでのニューヨーク立ち寄りを許可しなかったと英メディアは伝えた。台湾首脳の訪米に反対する中国に米政権が配慮したとみられている。
頼氏は総統就任後、24年11~12月に太平洋島嶼国訪問の経由地として米軍の重要基地があるハワイ州と米領グアムに立ち寄ったが、米本土は訪れていない。