H3ロケットの失敗原因、衛星台座の大破と特定 JAXAが報告 6月にも打ち上げ再開へ

科学・医療 産経新聞 2026年04月13日 18:53
H3ロケットの失敗原因、衛星台座の大破と特定 JAXAが報告 6月にも打ち上げ再開へ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は13日、主力大型ロケット「H3」8号機の打ち上げ失敗原因は、衛星を第2段機体に結合する台座の大破だったと特定し、今後の対策と併せて文部科学省の有識者会議に報告した。会議では原因分析と対策は妥当と認められ、6号機が6月に打ち上げられる見通しが強まった。

JAXAによると、アルミ材の両面に炭素繊維シートを貼ったパネル4枚を、接着用テープに高熱を加えて接合し台座を作った際、熱で複数の隙間が生じ台座の強度が下がった。打ち上げ後、衛星カバー分離時の衝撃で衛星の重さを支えきれなくなり台座が大破。直下の第2段エンジンの燃料パイプを傷つけ、飛行を続けられなくなった。

今後はパネルの接合を非加熱のボルト止めに変え、隙間の発生を防ぐ。ただ、次の6号機は、打ち上げ時期が迫っていることからボルト止め方式の台座の製造を待たず、既に完成している台座の隙間を樹脂で固めることで、十分な強度に補修して使うとした。

H3は、8号機の失敗原因解明を待ち、打ち上げを見合わせていた。一方、標準タイプの機体が装備している補助ロケットを省いた新形態の機体である6号機の準備が進み、文科省とJAXAは早ければ6月に打ち上げる検討を開始。今回、8号機の失敗原因が特定され対策も妥当と評価されたことで、現実味が高まった。

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