東京科学大は15日、ヒト型ロボットを導入した「ロボット未来創造センター」(東京都文京区)の開所式を行い、実験室を報道陣に公開した。将来的に人工知能(AI)と連携し、ロボットが全自動で研究を進める拠点を目指す。
導入されたのは人間のように2本の腕を持つロボット「まほろ」で、計7台が細胞培養や遺伝子解析といった生命科学分野の実験を行う。ロボットは1台ずつボックス型のスペースの中央に置かれ、それを囲むように遠心分離機をはじめとした実験機器が並ぶ。事前に設定された手順に従い、冷蔵庫を開けて試料を出したり、器具で試薬を入れたりといった作業を行う。人為的なミスの防止や、人手不足の解消につながると期待される。
次世代のロボット実験の研究開発も行う。AIを活用し、実験結果の評価や自律的な実験の計画および実行を可能にするとしている。ロボットを2040年には2千台に増やす構想もあり、中山敬一センター長は「世界中の実験を日本が請け負えるようにしたい」と意気込みを語った。