一部アジア諸国、兵器・軍事研究支出増 安保環境悪化で=報告書

国際 ロイター 2025年05月29日 00:33
一部アジア諸国、兵器・軍事研究支出増 安保環境悪化で=報告書

[香港 28日 ロイター] - 一部のアジア諸国で兵器や軍事研究への支出が急増している。英シンクタンクの国際戦略研究所(IISS)は28日、年次の「アジア太平洋地域安全保障評価」を発表し、各国は自国の防衛産業を強化しようとする一方、対外産業提携を拡大することで安保面の見通し悪化に対応していると指摘した。

シンガポールで週末に開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)を前に公表された同研究報告書は「ウクライナや中東における最近の紛争は、米中の戦略的競争激化やアジア太平洋地域の安保状況悪化と相まって、防衛産業パートナーシップの潮流を高める可能性がある」としている。

東南アジアの主要国であるインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムでは、防衛関連の調達・研究開発支出が2022年から24年の間に27億ドル増加し、105億ドルに達したという。

24年に各国は国内総生産(GDP)の平均1.5%を防衛費に費やし、この数字は過去10年間で比較的一定しているにもかかわらずだ。

また、欧州企業が技術移転、合弁事業、ライセンスに基づく組み立て取引を通じて地域でのプレゼンスを拡大している一方、サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)も積極的な進出を図っていると指摘。UAEは現在、中国兵器大手の中国北方工業(ノリンコ)やインドのヒンドゥスタン・エアロノーティクスなど、多様な協力ネットワークを運営している。

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