「チームが優勝してMVP(最優秀選手)を取ることが世界トッププレーヤーと言える条件」
バレーボール男子日本代表主将の石川祐希選手(ペルージャ)は常々、そう口にしてきた。
今回、欧州の頂点を決める舞台で、石川選手は目標に手が届きかけた。
熱戦の余韻が残る会場で、チーム関係者の石川選手をたたえる言葉がそれを証明した。【ウッジ(ポーランド中部)で小林悠太】
イタリア1部リーグ・セリエAに挑戦してから通算10季目、強豪ペルージャに移籍して迎えた今シーズンの総決算で、自身のキャリアで最も大きなタイトルを獲得した。
5月18日(日本時間19日未明)にポーランド中部の都市ウッジであった欧州チャンピオンズリーグ(CL)の決勝、地元の強豪ザビエルチェとの試合はフルセットの熱戦となった。
最終第5セットに強烈なジャンプサーブから連続得点を生み出した石川選手は、ペルージャを欧州の頂点に導き、目標の一つ目の「優勝」を果たした。
しかし、もう一つの目標だった「MVP」は、石川選手でなく、ペルージャの主将でセッターのシモーネ・ジャンネリ選手(イタリア)が受賞した。
表彰式後、バックヤードの取材ゾーンにやってきた石川選手は本音をこぼした。
「MVPを取ることが、やっぱり(世界トッププレーヤーの)一番の目に見える証明になる。決勝でもっと良いプレーができたと思います。(優勝して)うれしい思いと悔しい思いがあります」
そう石川選手が語っている最中、通りかかったジャンネリ選手が…