完全自動運転ロボタクシーの社会実装を目指すムービーズは19日、プレシードラウンドで第三者割当増資を実施したと発表した。このラウンドに参加したのはビジョンインキュベイト。調達額は非公開。
同社は金沢大学発スタートアップとして2024年5月に設立された。代表取締役の菅沼直樹氏は同大学高度モビリティ研究所教授で、自動運転環境認識を1998年から研究し、雪道を含む公道試験で国内有数の実績を持つ。共同創業者で Co-CEO の武田泉穂氏は生物物理学で東京工業大学博士号を取得後、ライフサイエンス系ディープテック企業 MVP を創業・経営してきた人物で、現在ビジョンインキュベイト取締役 CSO も兼任する。
同社は完全自動運転ロボタクシーの実現を掲げ、高精度地図への依存を抑えた「マップレス」アプローチと、積雪・豪雨下でも走行可能な全天候型認知技術を強みに、交通インフラが手薄な地域でも移動の自由を担保することを構想する。
技術面では25年以上にわたり培った悪天候ロバスト認識アルゴリズムを核に、センサーフュージョンと自己位置推定を最適化。北海道で継続中の冬季公道試験では積雪路面での安定走行を実証し、学術分野からも高い評価を受けているとしている。
調達資金は、雪道対応を含む全天候型自動運転ソフトウェアの高度化、人材採用、2026年以降を見据えた複数都市でのロボタク実証実験に充当する計画だ。千葉県幕張新都心での2月の試験結果を踏まえ、量産車両ベースでの走行データ収集とサービス設計を進める。
ムービーズは創業直後の2024年7月、経産省「モビリティDX促進のための無人自動運転開発・実証支援事業」に採択されており、公的支援と今回の民間資本を組み合わせて開発スピードを高める構えだ。
via PR TIMES