引退競争馬の余生を支援 ふるさと納税「体験型」メニュー拡充 大阪・河内長野

政治 産経新聞 2025年10月04日 09:18
引退競争馬の余生を支援 ふるさと納税「体験型」メニュー拡充 大阪・河内長野

引退した競走馬に第二の「馬」生を-。大阪府河内長野市は引退馬を保護するふるさと納税メニューを10月から新たに追加した。300万円を寄付すると、1頭の命名権や定期的な交流の機会が得られる。市は仲介サイトのポイント還元サービス終了に合わせて体験型の返礼品拡充を進めており、担当者は「市ならではの返礼品として、市の魅力を知ってもらうきっかけになれば」としている。

メニューは同市の牧場などで引退馬の保護や再調教に取り組むRetouch(リタッチ)事務局と連携して開発した。

300万円と3万円の2コース。300万円コースは保護馬の決定と命名、市内牧場での顔合わせに参加できるほか、1年間毎月1回のふれあい交流と報告書が提供される。3万円コースは約60分のふれあい交流体験に参加できる。

競走馬の多くは引退後、食肉用となり、繁殖馬などとして活躍するのはごくわずか。ふるさと納税で支援を受けた引退馬は、1年間のふれあい交流や再調教を経て乗馬用として余生を過ごすことが可能になる。

ふるさと納税を巡っては、仲介サイト運営業者間の競争激化を受け、総務省がポイント還元を10月以降禁止に。これに伴い、各自治体ではより地域の魅力を打ち出した返礼品の開発が課題となっている。

同市では今年度から国宝・観心寺金堂での瞑想(めいそう)体験や市シティマラソンの出場権など体験型の返礼品を強化。4月に全体で約800種類だった返礼品を12月までに約930種類まで増やす予定だ。

市の担当者は「サービス合戦ではなく、市に足を運んで魅力を知ってもらうという制度本来の趣旨に沿ってふるさと納税に取り組んでいきたい」としている。(前川康二)

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