熱帯夜であっても夜間になればエアコンは止まる。このため熱中症で救急搬送される人も――。
これは、ある入管の収容施設での最近までの生活実態だ。
エアコンは24時間運転されるようになったというが、その暮らしぶりはどんなものなのか。
知られざる収容生活に迫った。
在留資格がなく強制退去を命じられた外国人を収容する入管施設。
国内に17カ所ある施設のなかに、収容期間が6カ月以上の長期収容者が集められる場所が2カ所ある。
その一つが、茨城県牛久市にある東日本入国管理センター(牛久入管)だ。
1993年12月に開所し、定員は643人。ピーク時は539人(2005年12月末現在)が収容されていたが、全国的な長期収容者の減少に伴って17日現在で収容者は43人になっている。
かつては収容者に女性がいたものの、現在は男性しかいない。
入管法では、収容者について「保安上支障がない範囲内においてできる限りの自由が与えられなければならない」と定めている。
刑事事件で起訴された被告が勾留されている拘置所や、有罪判決が確定した受刑者が収監されている刑務所とは、収容者の処遇が異なる。
施設の外に出ることはできないものの、日中ならテレビを自由に見ることができるし、一定時間は自室を出ることもできる。
入管法には、こんな一文もある。
「収容者の処遇は、人権を尊重しつつ適正に行わなければならない」
ただ、牛久入管に24年5月から入っているペルー出身の30代男性は、これに疑問を呈する。
現実は、法律が掲げる理想とはほど遠いのではないか――。