千葉県警が昨年1年間に受けた110番通報は、前年よりも2万5662件多い70万5971件で、平成元年以降で過去最多となったことが県警のまとめで分かった。匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による連続強盗事件が首都圏で相次いだことで、県民の体感治安が悪化したことが要因の一つと考えられる。緊急性のない通報も増えており、事件、事故への迅速な対応のためにも、県警は適切な110番通報の利用を呼び掛けている。
有効とされた110番通報の主な内訳は、交通事故などの「交通関係」が17万6300件(前年比8074件増)▽警察への情報提供などの「各種情報」が12万6679件(同481件減)▽泥棒が入ったなどの「刑法犯関係」が3万3797件(同6367件増)だった。
県警通信指令課の担当者は「トクリュウによる事件が相次ぎ、周辺の人や車の動きに対して敏感になり、不安に思って通報する人が増えたのではないか」と分析している。
苦情や要望など緊急性のない通報は11万3318件(同4537件増)に上った。
一方、非有効の通報は10万6875件(同901件増)だった。主な内訳は、「いたずら電話」が3万1154件(同5951件増)▽「無応答」が4万8066件(同2687件減)。
緊急性のない通報と非有効通報を合わせると、全体の約3割を占める。例えば「カナブンを家から追い払ってほしい」、「駅にタクシーがいない。来るかどうかを調べてほしい」、「マラソン大会の交通規制を教えてほしい」などの通報があった。
県警は、業務を妨げるような悪質な電話については犯罪として立件するなど厳しく対処している。不要不急の相談などは相談ダイヤル(#9110)を利用するよう呼び掛けている。(松崎翼)