ウクライナへの侵攻を続けるロシア国内を捉えた写真家、田村虎之亮(とらのすけ)さん(27)の個展「俺が見たロシア」が14日、大阪市中央区南船場2のギャラリー・アビィで始まった。2025年11~12月にロシアなどで撮られたスナップ作品は戦下の何気ない日常を伝える。18日まで。
広島市出身の田村さんは東京総合写真専門学校を卒業。かつてベラルーシの首都ミンスクにあるミンスク国立言語大に留学し、ロシア語を学んだ。25年にロシアの友人ができたのをきっかけに現地を訪ねた。ロシア国内では全てスマートフォンで撮影したという。
田村さんはウクライナ国境に近いロシア南西部のノボロシースク市とクラスノダール市を訪問。ノボロシースク市は港湾都市として栄えるが、侵攻以後はウクライナからのドローン攻撃があるという。
また、ロシアが実効支配するウクライナ・ルハンスク州にも足を伸ばした。22年9月にロシアが一方的に併合を宣言した土地だ。
スナップは、建物が並ぶ街角や橋の上、立ち止まる人々や歩く人などを写し出す。軍関係者がちらっとのぞく写真に、22年2月から戦争が続いていることを考えさせられる。田村さんは「親露、親ウクライナといった先入観なく、写真を見てもらえたら」と話した。
ギャラリーは正午から午後7時まで(最終日は午後6時)。入場無料。【矢追健介】