大阪府の吉村洋文知事(日本維新の会代表)は15日、次期衆院選に合わせて「大阪都構想」の3度目の挑戦について是非を問うため、大阪市の横山英幸市長(同副代表)とともに辞職し、知事・市長の出直しダブル選に臨むことを正式表明した。同日夜、両氏は大阪市内で会見を開き、記者団の取材に応じた。主なやりとりは次の通り。
≪会見に先立ち、吉村氏らは地域政党・大阪維新の会の緊急全体会議で辞意を表明。ところが、国会議員団と大阪市議団が都構想に反対し、ダブル選実施に猛反発したことで会議は空転。予定時刻より1時間40分遅れて始まった会見で、吉村氏は少し疲れも見せながら口火を切った≫
吉村氏「3年前、大阪府知事選で掲げた公約として(大阪・関西)万博成功、高校授業料無償化、そして府市一体の成長戦略を3本柱としてこの間やってきた。万博も昨年成功裏に終えることができ、一定の公約を果たす中でやはり大阪都構想への再挑戦、副首都大阪を目指すことを認めていただきたい。
明日、府知事を辞職し、出直し知事選挙を行いたい。(大阪市長選との)ダブル選挙で万博後のさらなる成長を、都構想への挑戦をさせていただきたい」
横山氏「明日、大阪市長を辞して、出直し選に出る。なぜ今かと党内からも質問があった。改革の成果の一方で20年、30年後の大阪の成長のため、広域行政の実現が必要だと思った。
国政でも副首都の議論が進んでおり、必要性を訴えるには絶好の機会。しっかり訴え、50年後も果実が得られるよう、出直し選に臨んでいきたい。ご批判や慎重派の意見が多いのも承知の上だが、しっかり説明を尽くしていきたい」
--いつごろ出直し選の実施を決めたのか。なぜこのタイミングだったのか
吉村氏「万博成功への強い思いがあり、終了するまではないと考えていたが、(万博に)多くの人に来ていただき成功を遂げる中で、ふつふつと思いが出てきた。
国政でも連立政権を担い、副首都法案も(自民党との)合意書に記載された。衆院解散で国民に連立合意の真意を問うとなれば、そのタイミングで判断と重なる。国民の皆さまに信を問うタイミングになった。統一選挙にすることで訴えていこうと。公約に掲げていませんでしたから、ここで公約に掲げようと」
横山氏「統一選では(都構想は)公約に掲げていなかった。改めて意思表示しないと(いけない)、というのは知事と同意見。市長になり、より必要性を感じた。大阪は非常にいい流れになると思う。昨年秋から政局が変わり、この機を捉えずしていつなのかと。絶好のチャンスだと思う」
--公約に掲げてないことについて、党内からも掲げ直すべきとの意見があったのか。来年の統一選ではなく、なぜ今なのか
吉村氏「大阪市議会でもさまざまな意見があり、市議団では否定的な決議がされた。これは事実として伝えておく。もちろんこれは議会の考えがある。知事・市長として出直し、都構想の設計図をつくらせてもらいたいということを訴えていく。
選挙が終われば、市議団を含めて粘り強く合意形成していきたい。都構想をやるには法定協議会を作らなくてはならず、市議団が反対するなら協議会も設置できない。都構想をやりたい思いは皆同じ。選挙が終われば合意形成していく。そして副首都にふさわしい大阪の未来をつくっていきたい」