1月27日に公示された衆院選で、和歌山県内2選挙区には計9人が立候補した。2月8日の投開票に向けて、物価高対策や消費税減税などを争点に論戦が続く。候補者の政策や人柄について選挙区ごとに紹介する(届け出順)。
世耕弘成氏(63)=無所属前職
「高市首相の誕生で、政治が明確な意思をもって動き出そうとしている。その動きをサポートするためにも勝ち上がらなければならない」と決意を語る。
参院議員を約25年、官房副長官や経産相などをこなしてきた。注力するのは経済活性化だ。「人口減少の激しい和歌山県では、質の高い雇用をつくりだすことが必要。そのためには企業誘致」
想定するのは半導体やデータセンターなど先端産業だ。「経産相を長く務めたこともあり、企業とネットワークもある。政府予算の仕組みの勘所もよく分かっている」と要職を歴任してきた自信をのぞかせる。
前回は派閥パーティー収入不記載問題で自民を離党した後出馬し、無所属で活動する。「各省庁、首相官邸と緊密に連絡できる関係があり、支障はない」という。会議や国会答弁などに時間をとられなくなった分、政策の勉強や地元有権者との交流が増えた。「県内への理解は以前より深まった。いい充電期間だと思っている」と話す。
畑野良弘氏(65)=共産新人
「暮らしを守ることを第一に戦う。働く人たちが主人公になる政治をつくる」。最も訴えたいのは賃上げだ。「社会の1%に富が集中している。富が行き渡るよう、大幅賃上げを実現したい」と力を込める。
中学生ぐらいのころから共産党の理念に触れ、その後、青年期に本格的に関わり始めた。「自分たちの力で社会を変えられると学んだ」。図書館の蔵書を増やしてほしい、といった身近な事柄を地元議員と行政に働きかけるなどの経験を重ね、声をあげていくことの意義を学んだ。
居住する串本町など県内は高齢化も進む。「地場産業も衰退し、高齢者だけで生活しているような集落もある。将来安心して生活できる社会にしたい」。そのためにも大幅賃上げは必要と強調する。
趣味の一つはバイク。かつては北海道へよくツーリングに出かけた。今は時間を取れず仕事での移動が中心というが「風を感じる気持ちよさはバイクならでは」。紀南地域の海岸線が好きな風景という。