連覇を目指す阪神の正捕手で、チームの主将も務める坂本誠志郎が沖縄・宜野座キャンプで精力的に動き回っている。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表にも選ばれ、責任も大きくなった。「忙しいと言い訳しているようじゃ、何もできない」と意に介さない。
ブルペンでは投手に毅然とした助言を続ける。昨季は扇の要として自己最多の117試合に出場。「自ら感じたことを伝えないといけない立場」と強調する。侍ジャパンの合宿参加でチームを離れる今月中旬までに「できるだけ多くの投手の球を捕りたい」。自ら球を受けた投手だけでなく、左右にも目を配り、「横を見て、ボールの雰囲気も感じられる」と集中力を研ぎ澄ませた。
この日はキャンプ視察に訪れた元大リーガーで、WBCでも2度の優勝経験を持つ松坂大輔さんに自ら声を掛けて談笑する姿もあった。詳しい内容は明かさなかったが「(助言は)心強かった」と納得の表情だ。
自らの練習終了後も足を止め、若手に捕球動作をアドバイスした。「世界で1番、セ・リーグでも1番、今年は全部1番になって終われる形にしたい」。その一心でマスクをかぶる覚悟だ。(嶋田知加子)