<1分で解説>南鳥島沖でレアアース泥を採取 今回の成功の意義は?

社会 毎日新聞 2026年02月03日 13:22
<1分で解説>南鳥島沖でレアアース泥を採取 今回の成功の意義は?

 海洋研究開発機構が2日、南鳥島(東京都小笠原村)近海の水深約5600メートルの深海底から、レアアース(希土類)を含む泥の採取に成功したと発表しました。海底からレアアースを含んだ泥を数日間にわたって連続的に引き上げたのは世界初です。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「南鳥島近海のレアアース泥採取」を解説します。

Q レアアースってどんなものなの?

A レアアースは、17種類の金属の総称で、産業に欠かせない重要資源です。世界的には中国などに偏在していて、経済安全保障上のリスクが指摘されています。

Q どうやって泥を採取したのかな?

A 南鳥島から南東に約150キロの地点で、地球深部探査船「ちきゅう」から海底に多数のパイプを伸ばし、1月30日に採掘を始めました。2月1日に泥水が引き上げられていることを確認し、ボトルに詰め込みました。この海域には多種のレアアースの存在が確認されていて、今回の泥にも含まれていると考えられるそうです。

Q 今後はどうするの?

A 採算性が取れるかどうかを確認するため、2027年には1日に約350トンの泥を採取する本格的な採掘試験を始めます。脱水設備で処理してから本州に運び、レアアースの抽出、精製までを試みる予定です。

Q 政府の反応は?

A 尾崎正直官房副長官は記者会見で「取り組みが成功したことは、経済安全保障や総合的な海洋開発の観点からも意義のある成果だ」としました。また、レアアースの安定供給に向け、「同志国と連携した鉱山開発、製錬事業への出資など一連の取り組みを進めたい」と話しました。

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